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BMW 3シリーズ

(2005.04.12)
BMW 3シリーズ
3シリーズ

新デザインのL型リヤコンビネーションランプを採用。

3シリーズ

インパネは従来通り、いかにもBMWっぽい安心できるインパネ。

3シリーズ

まさに、BMWの宝といえる直6エンジン。残念なのは、エンジンカバーでせっかくのマグ製シリンダーヘッドが見れないところ。

3シリーズ

直4エンジンといえど、ググッと後方へとセットされている。50:50の重量配分にこだわるBMWならでは。

3シリーズ

通称イカリング? ヘッドライトは囲む丸型のスモールランプはオリジナリティの高いフェイスを作り出している。

3シリーズ

トランクには、46インチのドライバーを収めたゴルフバッグが3つ収容可能。

3シリーズ

全体に陰影のある彫りの深い造形が光る。アルミホイールは全車標準装備。

3シリーズ

向かって右が前モデルのE46型で左が前々モデルのE36型。

大きくなったなぁ

 大きくなったなぁ。まるで、自分の子供が赤ちゃんから大人へ成長し、昔のアルバムをみながらしみじみと感じているかの気分になった。そう思わせたのには、ワケがある。BMWニュー3シリーズの発表会場には、初代E21からE30、E36、E46、そして最新のE90型がズラリと並べられていた。モデルを重ねるごとに大きく、そして立派になっていく姿を見ていたら、ついつい文頭の「大きくなったなぁ」という気分になったのだ。
 
 5代目となるNEW3シリーズは、先代モデルのE46より全長で55ミリ、全幅75ミリ、全高10ミリ、ホイールベースで35ミリもそれぞれ大きくなっている。ボディサイズUPの主な要因は、衝突安全性能の向上にあるという。より高い衝突安全性能を確保しようとするためには、ボディサイズアップは避けられないという判断もあるようだ。

 ただ、今回のE90型3シリーズは、全幅が1815ミリとなってしまった。日本車のクルマ事情、とくに都心部では、全幅1800ミリまでという立体駐車場が多く存在する。そのあたりの事情で、NEW3シリーズが欲しくても車庫の都合で買えない・・・、そんなユーザーも実際には出てくるかもしれない。車庫の問題以外では、サイズUPの恩恵でリヤシートの居住性が改善された。とくに横方向に余裕を感じた。

 そんなBMWニュー3シリーズ、スタイルはというと今までの5&7シリーズの流れを受けながらも、より一般受けするような良い意味でアクが抜けた印象。前モデルと比べると、とくにフロントまわりの造形が巧み。グルリを少々前方に押し出し、ヘッドライトは少し奥へセット。そのため、彫りの深い顔になり光のあたり具合によって、微妙な陰影を表現したイケメン系となった。さらに、バイ・キセノン・ヘッドライトには通称イカリング? と呼ばれるライトの輪郭を丸く形取るスモールライトリングが装着され、夜間時でもひと目でBMWと分かるオリジナリティの高い顔となっている。

お宝級の直6。さすがエンジンおたくのBMW

 さてさて、BMWといえばもはや世界で唯一直6エンジンにこだわり続けているメーカー。今回のラインアップには325と330に、こだわりの直6エンジンが搭載される。325は、2.5リッターで218馬力&25.5kg-m、330は3リッターで258馬力&30.6kg-mをそれぞれアウトプット。

 さらに、ダブルVANOSやバルブトロニックなど、最新のテクノロジーを満載し、大幅なパワーアップが施された。スロットルバタフライを持たないバルブトロニックのレスポンスは俊敏。シルキー6の味をより生かしてくれる最高の調味料。しかし、エンジンおたく(失礼)のBMWとしては、その程度ではガマンができなかったようだ。なんと、シリンダーヘッドカバーをマグネシウム製に、クランクケースはマグとアルミ合金に変更。クランクケースだけで、アルミ製に比べ数十%も軽量化されたのだ。その他、まだまだ細かい変更や新技術が投下されている。

 もちろん、320に搭載されている直4エンジンを忘れたわけではない。こちらも前モデルに比べ7馬力UPの150馬力に進化した。当然、ダブルVANOSやバルブトロニックも搭載。

 このこだわりのエンジンから生み出されたパワーは、全車6速ATを経由して後輪へと伝えられる。特筆すべきは、320にはオプションで6MTが選べるようになった。いずれ、発売されるというウワサのセミオートマSMGの存在も気になるところ。

移動の手段としてだけでは割り切れない歓びがある!

 それもこれも、そのこだわりのすべては「走る歓び」に結びつく。50:50という重量配分とFRというパッケージングはもちろん、走りを支える制御系もBMWらしいスポーツムードに溢れている。

 とくにDTCと呼ばれるスイッチを押すと、高度にコントロールされた「スリップ」を発生させてトラクションを向上させる働きをもつ。もうちょっと簡単にいうと、コーナーリング時に軽いドリフトしてもスタビリティコントロールが必要以上に介入せずスポーティなドライビングが楽しめるというものなのだ。もちろん、もうだめ! というような場合は、ちゃんとスタビリティコントロールが機能してお助けモードへと移行するので安心だ。

 それだけではない。直6エンジン搭載車には、アクティブ・ステアリングがオプション装備される。なんと、突然に遭遇した滑りやすい路面などで、自動的にカウンターステアをあて、安全性を向上させるという優れもの。通常時は、速度に合わせステアリングのギア比を変化させ、低速時にはハンドルをたくさん回さなくても大きな陀角、中速時には俊敏な応答性、高速域では穏やかな安定性など状況に合わせた最適な反応をドライバーにもたらしてくれる。

 ドライバーの意思を忠実に読み取り軽いドリフトもOK。でも、明らかに限界を超えそうな場合はしっかりと安全性重視で制御という、スポーツドライビングも見据えた総合制御はまさに「走る歓び」を徹底追求した結果だ。もちろん、無謀運転のアシストではないので、ドライバーのスキルやモラルにもかかわってくることも多い。そういう部分を理解した上質なドライバーなら、NEW3シリーズの優れた走りへのこだわりを十分に堪能できるはず。
 
 BMWの走りへのこだわりが凝縮したNEW3シリーズ。クルマをただの移動手段と割り切れない、クルマ好きのスゥイートスポットをグサッと串刺しにすることは間違いない。ああ、早く乗りたい! 久しぶりにそう思えるセダンの登場だ!

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代表グレード
330i
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,525×1,815×1,440
車両重量[kg]
1,550
総排気量[cc]
2,996
最高出力[ps(kw)/rpm]
258(190)/6,600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
30.6(300)/2,500〜4,000
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
9.3
定員[人]
税込価格[万円]
625.0
発売日
2005年4月13日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
徳田 透(編集部)

「BMW 3シリーズ セダン」について

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