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新車試乗レポート

【北米仕様 MX-5】マツダ ロードスター 緊急試乗

(2005.06.20)
マツダ ロードスター
ロードスター

エンジンは2リッターを搭載。170馬力を発揮する。

ロードスター

従来モデルから、良い意味で力の入っていない脱力系デザインも継承。だから、ゆったり走ってても様になる

ロードスター

安全性の確保から、3ナンバーサイズへ。初代ほどのコンパクトさは感じないが、走り出してしまえば大きさは感じなくなる。

ロードスター

安心感のあるクラシックな雰囲気のインパネデザイン。大人のスポーツカー的装いだ。

ロードスター

セミバケットタイプだが、あまり窮屈なタイプではないので日常の足としてもリラックスしたドライブが楽しめる。

ロードスター

17インチホイールにビルシュタイン製ダンパーを装着したモデルも用意される。

クラシカルだけど斬新

 3代目に当たる新型ロードスターも北米仕様のMX-5が先に登場した。基本コンセプトは初代モデルと変わらず“人馬一体”。クルマを操る楽しさを強調したコンパクトなライトウエイトスポーツとして作られている。そのMX-5の試乗を速報したい。

 外観デザインは初代モデル以来のMX-5らしいもの。初代のときにはロータス・エランに似ていると言われたが、今回のモデルはエランがどうのという前に、MX-5らしさが表現されている。スポーツカーとしてはややおとなしめのデザインともいえるが、すっきりした感じのかっこ良さが感じられる。

 運転席に乗り込むと、コクピット回りの雰囲気もMX-5の伝統を受け継ぐものだ。シルバーのリングをあしらったメーターパネルのデザインは、クラシカルな中にも新鮮な新しさが表現されている。シートはホールド性の高いバケットタイプのスポーツシートで、乗り降りの邪魔をすることなくしっかりと体を支えてくれる。

軽さこそがロードスターの武器

 搭載エンジンは直列4気筒で排気量は2000ccにアップされた。170ps/6700rpmの実力はこのクラスの自然吸気エンジンとしては中の上といった感じの実力だが、1100kgほどの軽量ボディに対しては十分な性能である。今回のMX-5ではさまざまな軽量化努力が払われ、剛性のアップや装備の充実化にもかかわらず、10kgほどの重量増に抑えられているという。

 その軽さ感というか、軽快感は走り出すとすぐに感じられる。シフトレバーを1速に入れてアクセルを踏み、クラッチをつないでいくとクルマがすっと動き出す。さらにアクセルを踏み込むと力強く進んでいく。マツダの関係者は5m走れば新型MX-5の良さが分かると豪語していたが、さすがに私はそこまで研ぎ澄まされた感性を持ってはいない。

 でもレッドゾーンの始まる6700回転あたりまで踏み込んで1速から2速、2速から3速へとシフトアップしていくと、とても元気の良い走りを味わわせてくれる。このくらいまで走れば新型MX-5の良さが私にも分かり始める。加速時にはエンジン音は、とにかく排気音がかなり大きく感じられる。これは走りのフィールにもつながる要素で、排気音の大きさは初代モデル以来の伝統でもある。

ロードスターほど、運転する楽しさを提供してくれるクルマはない

 試乗したハワイ島の道は、ゆったりした高速コーナーが多くてMX-5らしさを存分に味わえるというほどではなかったが、ところどころに現れるタイトコーナーを走り抜けるときにはMX-5らしさが端的に現れる。ステアリングのフィールはダイレクト感のあるシャープなもので、操舵に応じてスッと向きを変えていく。試乗したのは17インチタイヤを履いてビルシュタインのショックアブソーバーを装着したスポーツタイプの足回りを与えられたモデルだっただけに、コーナーでのロードホールディング性も高く、安定した姿勢でコーナーを抜けることができる。このあたりはMX-5の走りの醍醐味である。しかも17インチの45タイヤを履く割りには乗り心地もスポイルされておらず、走りの気持ち良さを感じさせてくれる。

 MX-5に試乗して気になった点をあげると、ひとつはシフトレバーの操作がやや渋かったこと。これはハワイ島で行われる国際試乗会は日本組が最初で、まだ走行距離も少ない段階だったので、あたりがとれていないことも理由のようだ。オーナーになって乗り始めれば、スムーズなシフトチェンジが可能になるのだろう。もうひとつはステアリングのフィールにダイレクト感がありすぎて、直線を走るときに敏感すぎる反応を示すこと。これなどはステアリングのセンター付近をもう少しダルな感じにしても良いようにも思われた。

 初代MX-5がデビューしたのは今から16年前の平成元年だが、個人的にも初代ロードスターを保有して2年ほど乗っていた。そのときに感じのはややガサツなところがあるにしても、とにかく運転の楽しいクルマということだった。今回3代目のMX-5にじっくり乗ってみて、クルマそのものが大きく進化しているのがはっきり感じられたが、それと同時に今回のモデルもやはり運転することの楽しさが味わえるクルマであることが分かった。ドライバーの意のままに走らせることのできるクルマといううたい文句は、いろいろなクルマの開発者が語ることだが、MX-5ほどまでにそれを実感させてくれるクルマは少ない。

 初代MX-5の成功は世界中の自動車メーカーに大きな影響を与え、さまざまなオープンスポーツが登場するキッカケを作ったが、今回のモデルも初代とは別の意味で各社のオープンカー作りに影響を与えそうな印象だ。

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マツダ/松下 宏
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「マツダ ロードスター」について

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