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【ホンダ 新型ステップワゴン私情記】アッと驚く大変身を遂げた老舗ブランドをCHECK&TRY!

(2005.06.15)
ホンダ ステップワゴン
ステップワゴン

先代モデルの面影は一切無い。かなり傾斜したAピラーが、ホンダらしいスポーティさを演出。

ステップワゴン

当然、両側スライドドアを装備。

ステップワゴン

強烈なキャラクターラインをもつサイドビュー。ひと目でステップワゴンと分かる。

ステップワゴン

風きり音もかなり研究されていて、静粛性も高い。なんと、オプションのドアバイザーも徹底した風きり音対策が施されている。

ステップワゴン

シャーンと高回転までストレス無く回るエンジンはホンダならでは。

ステップワゴン

フロントシートからの開放感も十分。最小回転半径は5.3メートルとなかなか。

ステップワゴン

セカンドシートは、フロントシートに比べ柔らかい。フワッとした乗り心地がポイント。

ステップワゴン

サイドに跳ね上げて固定するサードシート。ちょっと、慣れが必要。

ミニバンは大きくなけりゃダメなの?

「ストリームより少し大きいぐらいかなぁ」低床&低重心をコンセプトに開発された新型ステップワゴンは、それほどコンパクトに見えた。小さく見えるということは、このクラスのミニバンにとってネガティブな要素だとは、ボクは思わない。

 ところが、世の中そうでもないみたいで、ホンダの開発陣も小さく見える(実際、旧モデルよりちょっと小さい)ということにかなりナイーブになっていた。一般的にこの手のミニバンは、外観的には大きく押し出しが効いて、ドーンとしたインパクトがなくてはならないようだ。ライバルのセレナやノア&ヴォクシーに比べて、新型ステップワゴンはひとまわり小さいことから、ライバルのミニバンに比べ狭いように感じられているようだ。デカければいい、というもんじゃないとは思うが、5ナンバーサイズミニバンを求める多くのユーザーが、そういったニーズを多く持っていることには間違いない。

 ちなみに、この新型ステップワゴンは、全長が前モデル比で−45ミリ、全高で−75ミリと確かに小さくなっているが、室内長・室内高とも前モデルと同じスペースを確保している。ボディサイズはコンパクトになったが、室内サイズも狭くなったわけではない。しかし、市場の見方はイジワルなもので、ボディサイズを小さくできるならその分、室内サイズを大きくできるはず・・・。と、いった意見まで聞こえてくる。まあ、そりゃそうだけど・・・。

まるで、フツーのセダンのようなドライブフィール

 さて、そんな人々の思いを感じながら、いよいよ新型ステップワゴンに乗る。390ミリという低床フロアの恩恵で乗り降りは、とっても楽。乗る前に気になっていた傾斜したAピラーも、それほど気にならない。前方下部へググッと低いところまで、大きく広げられたフロンウインドウのおかげで開放感もある。

 シートはやはり5ナンバーサイズ。とくに大きくゆったりとした印象はない。視界はさすが低重心化されただけあり、フツーのミニバンとセダンの中間点くらい。セダンなどからの乗換えでも、それほど違和感無くすぐに運転できるはずだ。逆に、先代のステップワゴンからの乗換えだと、明らかにシートポジションは低い。見晴らしが悪くなった、と思うかもしれないが得たものもある。
 
 背が低くなったことで得たものとは、乗用車感覚のドライビングフィールだ。ミニバン特有のグラッとした独特のロールもあまり感じることなく、フツーのセダンに近い感覚でスイスイと走れる。ボディサイズも小さくなったこともあり、車両感覚も先代モデルよりつかみやすい。この部分に関しては、セレナやノア&ヴォクシーとは明らかに違うドライビングフィール。

 先代ステップワゴンより、約15%クイックになったステアリングレシオの効果もあり、コーナーもなかなか気持ちよく走る。ただ、気持ちいいのはドライバーだけで、フロントシートより柔らかなセカンドシートに座る同乗者は、それなりに体を支えるの大変。セカンドシートは、座った瞬間は気持ちいいのだけど、クルマがロールするなどの動きが加わり体重+Gが加わるとシートそのものがフニャとさらに潰れる。そのため、ロールに合わせて体を支えることがちょっと大変。ドライビィングフィールがフツーのセダンに近いだけあり、ドライバーがちょっと調子にのって飛ばすとセカンドシートの乗員は、体をささえるのにひと苦労といった具合になる。まあ、それでもライバルのミニバンに比べると若干乗用車ちっくではある。

ステップワゴンVSセレナ、その勝者がキングオブミニバンか?

 エンジンは2.4リッター(FF車は7スピード+CVT、4WD車は5AT)と2リッター(4AT)の2タイプが用意される。2リッターでとくにパワー不足を感じることはなかったが、少しばかりトルクが細い印象。急な上り坂に入ると、どうしても車速の伸びがイマイチでついついキックダウンなんてシーンがあった。高回転域はさすがホンダエンジン。シャーンというミニバンとは思えない軽いフィーリングで気持ちよく走る。ミッションに関しては、ライバルがCVT化されているのに対して、新型ステップワゴンは4AT。フィーリングこそ悪くないものの、時代は多段化ATもしくはCVTなので燃費ひとつをみてもメリットは少ないと思える。

 さすがに2.4リッター車は、タップリのパワー&トルクを発生。余裕のあるクルージングを楽しめる。パドルシフト付きの7スピードCVTを駆使すれば、それなりに豪快な走りができるが、なんだがクルマのキャラとはちょっと違うような気分も・・・。ただ、セレナやノア&ヴォクシーにはない排気量なので、パワーに不満を感じるユーザーや常に多人数乗車が多いユーザーには向いていると思う。しかし、残念なことに2.4リッター車は255.15万円と若干高額になってしまうのが悩みの種となりそうだ。

 発売時期がほぼ重なり、なにかと比べられることになりそうな新型ステップワゴン&セレナ。実は、似ているようで似ていない。新型ステップワゴンは、ホンダ流低床&低重心の乗用車テイストを提案する新タイプ。対するセレナは、ミニバンらしいスペースユーティリティを追求したスタンダードタイプ。どちらを選択するかは、ユーザーの考え方次第。新型ステップワゴンとセレナの戦いの結果で、今後の5ナンバーミニバンの未来が見えてくるかも。

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◎自動車評論家 松下 宏のステップワゴン試乗記はコチラ!

【ホンダ 新型ステップワゴン試乗記】コンセプト一新! ミニバンの常識を打ち破る走り

【新車情報】 (2005.07.19)

限りなくフツーの乗用車感覚で乗れるミニバン、新型ステップワゴン。コンセプトも新たにミニバンの常識を打ち破る新たな走りっぷりをチェックする。 >> 記事全文を読む


達人プロフィール: 大岡 智彦
職業:コリズム編集長
自動車雑誌の編集長を経験後、なぜかウェブの世界へ。アンチ、ミニバン派で死ぬまで絶対にミニバンは買わないと決めたものの、2人目の子供が登場して「家族思いのパパ」(偽りの姿)を演じてみたいとも考えているオヤジ。おもしろいコンテンツを制作していきますので、よ...
代表グレード
G LSパッケージ(FF車)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,630×1,695×1,770
車両重量[kg]
1,530
総排気量[cc]
1,998
最高出力[ps(kw)/rpm]
155(114)/6,000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.2(188)/4,500
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
12.2
定員[人]
税込価格[万円]
236.25
発売日
2005年5月27日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
徳田 透(編集部)

「ホンダ ステップワゴン」について

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