ぺ・ヨンジュンとソナタの強力タッグ誕生
『冬のソナタ』略して「冬ソナ」。そのストーリは知らなくても、チェ・ジウの声を女優の田中美里がやっていることを知らなくても、名前だけは知ってる人気ドラマ。この作品のおかげで韓流ブームが巻きおこったり、白いフォード・エクスプローラーがバカ売れしたりした。
だから、なんだ?
『冬のソナタ』とペ・ヨンジュンのタッグは凄いのである。
と、言うことでもないではあろうが、ヒュンダイ(現代自動車)は新型ソナタのイメージキャラクターにペ・ヨンジュンを採用して9月10日より販売を開始した。
あまりにもベタベタな戦略のように思えるが、そうではない。「ソナタ」という車名は件のドラマからとったものではなく、音楽用語である「ソナタ」からとったもの(ドラマもそう)。それに世界市場で考えれば現行ソナタは5代目にあたるモデルとなる。ちなみに初代は1985年に登場している。
アメリカではアコードやカムリのライバル
さて、日本でヒュンダイと聞くと、例え韓国最大の自動車メーカーであっても、いまいちピンと来ない。が、それは日本だけの話であり、日本以外の地域ではかなり有名な会社。規模でみてもホンダや日産と激しくシェアを争っているのである。
そんなヒュンダイの主戦場は日本メーカーと同じく、北米である。そして彼の地ではアコードやカムリを向こうに回し販売台数を伸ばしているのである。
アメリカのパッセんジャー市場でもっともパイが大きい2リッターオーバー4ドアセダンのカテゴリー。ここに属する新型ソナタには2.4リッター直4エンジンが搭載される。組み合わされるトランスミッションはマニュアルモード付き4速シフトロニックオートマチック。ライバルのカムリやアコードにはハイブリッドが用意されていたりするのだが、ソナタにはそのような飛び道具が準備されてはいない。スペック的にみれば普通のFFセダンなのだか、ソナタの魅力はこれだけでは語れないのである。
マジメでお買得なセダン、それがソナタ
ソナタ。この車の最大級のセールスポイントと言えばマジメでお買得なところである。
まず、質感。最近の韓国車は質感の向上が著しいが、その中心となっている自動車会社がヒュンダイなのである。とくに現行ソナタはヒュンダイの総力を結集してクォリティコントロールがなされたという力作。アメリカのある調査会社のアンケートでは日産やホンダにかなり近づいたという結果が出ているらしい。
何しろ新型ソナタの製品コンセプト&戦略は以下の通りなのであるから。「目指したのは、世界トップクラスのクォリティ。人間工学に基づいた滑らかなデザイン、新開発となるパワートレイン、一段と強化された安全性・・・(以上、プレスリリース)」とのこと。自動車としての基本に忠実となり、真に使いやすいクルマとなるべく開発されたというのである。
さて、そんなソナタが目指したクォリティは「デザイン・クォリティ」、「パフォーマンス・クォリティ」、「コンフォートクォリティ」、「トラスト・クォリティ」の4本柱。「デザイン・クォリティ」とは洗練かつ躍動感溢れるエクステリアデザイン、優美かつモダンなインテリアデザインのことだという。「パフォーマンス・クォリティ」とは新開発プラットフォームとエンジンによる卓越したパフォーマンス、斬新なパッケージレイアウト、お求めやすい価格だという。そして、「コンフォートクォリティ」とはトップクラスの乗り心地とハンドリング、世界最高レベルのN.V.Hパフォーマンスのことを言い、「トラスト・クォリティ」とは世界をリードする安全性、トップクラスの信頼性だという。これら4本のクォリティが高度にバランスをとり、成り立っているのが新型ソナタというのだ。
さてさて、新型ソナタ、その気になる価格であるがエントリーモデルである2.4GLで208万9500円(消費税込み)。トップグレードの2.4GLSが267万7500円(消費税込み)。日本車で言えば2リッターの上級モデルの価格で2.4リッター車の最上級グレードが買えてしまうというのである。さすが、韓国車といったところだ。ちなみに、一番良いヤツ全部付きにすると、サイドエアバッグに、カーテンエアバッグ、ESPに、インフィニティプレミアムサウンドシステム・・・など考え得るすべての装備がもれなく付いてくる。
今までの韓国車とは比べものにならないほどの質感アップをみせているソナタであるが、やはり最大のウリはお買い得な価格ということになるのであろうか。