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2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパン

(2005.11.18)
2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパン

ツインリンクもてぎを占領した珠玉のスーパーカーたち

ツインリンクもてぎを占領した珠玉のスーパーカーたち

 天気図が一気に冬型へとシフトした11月12日。東北道と常磐道は早朝からフェラーリやランボルギーニ、ポルシェや、ロータスで埋め尽くされていたという。それらザ・スーパーカーが向かう先はツインリンクもてぎだ。何しろ、日本で唯一オーバルコースを持つサーキットでは、ヒストリックカーの祭典2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパンが開催されるというのだから。

今年のテーマはフォーミュラ・カー

今年のテーマはフォーミュラ・カー

 初回より数えて9回目となる、2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパン。毎回、大会テーマを決め、それに沿うような形で様々な催し物が行われることが特徴的なこのイベント。今年のテーマは「フォーミュラ・カー」ということで、様々なフォーミュラ・カーが日本中より集まってきたのである。
 
 ギャグではない。マジである。スカイラインとテーマを決めれば日本中からスカイラインが集まり、ロータスと決まればロータスが、フェラーリといえばフェラーリがわんさかわんさか集まるのである。そんなワケで、フォーミュラ・カー大集合。F3やら、F2やら、F3000やら、F1までもがたくさん、たくさんやってきたのである。

 ちなみに、フォーミュラ・カーの説明を。フォーミュラとはFIAの車両規則で定められた規格を表す言葉であり、一般には車両規定で決められるレース専用車両を指す。つまりはレースカー。街のディーラーで販売されているようなクルマではないのである。

 そんなフォーミュラ・カーがたくさん集まったのだ。その一部分を紹介するとフェラーリF2001、トヨタのF1、BARホンダのF1、マイルドセブン・ルノーのF1、NOVA532/BMW、Macransa PANIC・・・スミマセン、書き切れません。と数かぞえきれないほどのフォーミュラ・カーが集まったのである。

目玉はホンダRA273・・・が走った

目玉はホンダRA273・・・が走った

 さてさて。山ほどのスーパーカーと山ほどのフォーミュラ・カーが集まった2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパン。はっきり言って目玉だらけのアトラクションだらけなのだが、その中でももっとも目玉的なモノといえばホンダRA273のデモンストレーション走行である。

 あまりクルマに詳しくない人だとそのありがたみがわからないが、少しくらいクルマに詳しい人ならすぐわかる。もう、目玉も目玉、目玉のオヤジのように目玉が飛び出てしまうほどの出来事なのだ。

 何しろクルマが凄いのである。レギュレーションが新しくなり、排気量がそれまでの1.5リッターから3.0リッターへと変わった1966年のモデル。この年に登場したRA273はそれまでの横置きから縦置きV型12気筒エンジンを採用。最高出力は1万500回転で400馬力を発揮。最高位は67年の南アフリカGPでの3位(ドライバーはJ・サーティース)。まるで自動車の歴史、自動車の教科書に出てきそうなフォーミュラ・カーなのである。博物館に展示され「手は触れないでください」と注意書きがされていそうなクルマが走ったのである。

目玉はホンダRA273・・・が走った

 これだけでもクルマ好きには卒倒モノなのだが、このRA273をドライブしたレーサーが凄いのだ。ステアリングを握ったのは日本レース界の生き字引、国サンこと高橋国光さんなのである。58年に浅間高原レース(二輪)にデビューし、61年にドイツGPで日本人初優勝。65年に4輪へ転向し、77年にF1日本GP出場。そして99年に現役を引退し、現在はチームクニミツ代表。そんな国さんがドライブしたのである。もう二度と見ることが出来ない感動的光景。「J・サーティスも二輪からレース人生をスタートしたレーサーで、雲の上の人でした。そんな人がドライブしたF1を運転するとは・・・」とドライビング後に語った国さん。そのときの表情は、見る者誰もが感動するほどであった。

フォーミュラ・カー以外でも盛り上がった2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパン

フォーミュラ・カー以外でも盛り上がった2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパン

 ホンダRA273のデモンストレーション走行をはじめ、あんなフォーミュラ・カーや、こんなフォーミュラ・カーが走りまくった2005ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパンであるが、それ以外のアトラクションも分刻みで行われたのである。フェラーリ製のクルマであれば年式もモデルも関係なく速さを競う<フェラーリ・トロフィー>、ポルシェ製のクルマであればなんでもOKで速さを競う<レンシュポルト・カップ>、1980年以前に製造されたル・マン24時間レースに参戦した車輌(または同形式の車輌)で24分間の走行会を行う<ル・マン24M>、国産車・外国車とも1980年までに製造された車輌(および同形式の車輌)であれば参加が可能な、レース形式による走行会<ヒストリックカー・カップ1・2>、歴代のスーパーカーから最新の車輌まで、あらゆるモデルが参加できる走行会<スーパーカー・スポーツラン>などがおこなわれたのである。

 普段、絶対目にすることの出来ないスポーツカー達が一堂に会するイベント。それも、目の前で走り、全開走行を行うスーパーカー達。こんなイベントは他にはない。次回も開催されるということなので、足を運んでみるのがよいだろう。絶対に、アナタのクルマ観が大きく変わるはずだから。

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(写真:渡部祥勝/リポート:神田卓哉)

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