新型MPVは国内専用モデルとのこと。アメリカ市場向けにはもう少し大きなサイズのミニバンを投入するようだ。そのためもあって新型MPVの搭載エンジンは直列4気筒2.3Lエンジンだけに絞られた。最近のマツダ車に幅広い搭載されているMZRエンジンで、自然吸気仕様とターボの2機種が搭載される。
新型MPVは自然吸気エンジン搭載の2WD車が先に発売され、4WD車やターボ車は3月に発売される。このため今回試乗できたのは自然吸気エンジンを搭載した2WD車だけだ。
ただ、その2WD車もけっこうデキが良い。新型車に乗って走り出すとすぐに従来のモデルとの違いを感じる。これはフラットな乗り味を感じさせるしっかりした足回りによるもので、従来のモデルとは明確に異なる乗り味を感じさせるからだ。さらに床面を下げて全高を下げたことで重心高が下がり、コーナーでの姿勢も安定しているのが良い。走りを主張するミニバンだけのことはある。
2.3Lエンジンは、カタログデータなどを見ると従来のモデルと大した違いはないようだが、いろいろな改良が加えられていて実際に乗ってみると走りのフィールに大きな違いがある。レスポンスの良さ、吹き上がりの軽快さ、静粛性の高さなど、いずれも従来のモデルに比べて大きく進化している。
ただ、ATが4速というのはさすがに時代遅れという印象。4WD車やターボ車には6速ATを設定しているのだから、2WD車にも6速ATが欲しかった。
現在の時点ではターボ車に試乗していないので判断しにくい部分もあるが、実用性能やリーズナブルな価格から、2WD車の23Cがお勧めグレードである。一般のユーザーならこのグレードを選んで必要なオプションを装着すれば良い。外観にこだわるユーザーには23Cスポーティパッケージがあるが、外観の違いによって12万円ほどの価格差があるのをどう見るかで判断が分かれるだろう。
横滑り防止装置のDSCがターボ車には標準で装備されるのに、自然吸気エンジンの搭載車には設定もされていない。当然ながら早期に全車標準にすることが望まれる。ついでにいえば、もうひとつの重要な安全装備であるSRSカーテンエアバッグも全車標準にして欲しい。