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コミュニティバスに決定版! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

(2006.03.24)
コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生
コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

新型ポンチョ・ロング版(特別仕様車)

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

新型ポンチョ・ショート版(特別仕様車)

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

ポンチョ・ロングの後姿

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

コンパクトかつ機能的な設計の運転席まわり

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

フラットなフロアが広がる客室内

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

収納式スロープ、フラットな床、跳ね上げ式の客席などで車椅子での乗車も容易だ

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

一般路線バス車両では珍しいアウタースライドドア。客室内空間を最大限まで広げる為の工夫だ。

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

小型バスとはいえ、他の中型・大型車同様にリアエンジン配置リア駆動となる。

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

寒冷地仕様車など先代モデルでは対応しきれなかった仕様も、新型ポンチョでは純国産モデルならではのきめ細かな設定で用意する(写真は試験走行の模様)

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

04年東京モーターショーで出品されたポンチョのプロトタイプ。市販版とは顔つきなどがだいぶ異なる。

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

こちらは旧型ポンチョ。新型とは異なりFFレイアウトを採る。全長5.8mのコンパクトボディで定員は20名だ。

コミュニティバスに決定版登場! 日野から新型小型路線バス「ポンチョ」誕生

コミュニティバスの元祖「ムーバス」にも採用されたのがこの「リエッセ」。ノンステップ化には対応していない。写真はコミュニティバスにも多く採用されている路線ステップリフト仕様だ。後部ドアにステップ段差があるため、車椅子乗降のためのリフトを装備している。価格は1036万円とポンチョより安い。

小型路線バスの世界に新風

 トヨタグループのトラック・バスメーカーである日野自動車は06年3月22日、小型ノンステップバス「日野ポンチョ」をフルモデルチェンジした。客室フロア全体の80%以上を占めるクラス最大のフルフラットフロアスペースが新型ポンチョ最大の特長だ。これは低床化に加え、タイヤを車両の四隅に配置することで実現した。
 ボディ長の違いにより「ショート」(後扉1ドア)、「ロング」(中・後扉2ドア)のタイプに分かれ、ともに寒冷地仕様も用意するなど全国での使用を想定したワイドバリエーションとすることで、輸入車に頼っていた同ジャンルに新風を巻き起こす。

 新型ポンチョの価格はショートの1524.6万円からロングの1541.4万円まで(東京地区希望小売価格)。
シリーズ合わせ年260台の販売を予定している。

カワイイ! 街の空気も変えちゃう個性的な内外装スタイル

 全幅は2.1メートル。全長により2種類のタイプがあり、ショートは全長6290mm、ロングは6990mmと、ロングでもマイクロバス並みの非常にコンパクトなボディが特長だ。曲線を多用し、従来のイメージを覆す全く新しいスタイルは「親しみやすさ」「街との調和」をデザインコンセプトに生まれた。ロングホイールベースでありながら前後のオーバーハングは小さく、一般の小型バス並みの旋回性能を確保しているという。
 優れた乗降性や段差の少ない室内、さらに視力の弱い人向けに床面・壁面とスタンションポール、スタンションポールと降車ボタン、とそれぞれに明度差をつけた室内カラーリングなど、ユニバーサルデザインの思想も随所に生かされている。また、路線バス車両では珍しい戸袋のないアウトスライドドア採用や高い天井により、開放感あふれる室内空間を確保しているのが特長だ。

街中で発揮されるクリーン性能

 「ポンチョ」名を引き継ぐものの、初代モデルとの技術的つながりはほとんどない。
 初代は欧州プジョー製商用バン向けFFシャシーをベースに架装したモデルだが、新型ポンチョは大型路線バス同様のリアエンジン後輪駆動シャシーとなっている。
 積まれるのは新開発の直4ディーゼルエンジン。クリーンディーゼルシステム「DPR」採用により平成17年度新長期排出ガス規制に適合し、クリーンな環境性能を実現した。

【解説】コミュニティバス路線の拡大とノンステップ化

 ポンチョの属する小型路線バスのカテゴリは、ここ10年で急激に市場が広がっている。その背景には、コミュニティバス路線の増加があげられる。
 コミュニティンバスとは一般に、従来の路線バスが入り込めない商店街や住宅地などに走らせる循環路線バスのことを指す。その先駆けとなったのが95年、東京都武蔵野市主導による「ムーバス」の運転だろう。ちなみに車両は日野の小型バス「リエッセ」を使用している。
 このようにコミュニティバスの運営は地方自治体主導によるもので、特に高齢者などの交通弱者に向けた公共サービスの一環としての意味合いが強い。そのため、特にバリアフリー化に対応するノンステップ化が求められていた。
 ただし既に大型路線バスではノンステップ化が進んでいたものの、当時国産小型バスでは対応する車種がほとんどなく、金沢市や大阪市などで早々に導入されたのは欧州製のノンステップモデル。その他の地方についても同様の流れとなっていた。
 そんな中、日野は特装車架装の技術を生かし、欧州プジョー製FF商用バンのシャシーをベースとした初代ポンチョを02年に登場させている。

 いっぽうでコミュニティバスの元祖「ムーバス」が日野リエッセを採用したこともあり、以後各地で登場したコミュニティバスにおける日野車のシェアは高い。新型ポンチョはノンステップ化などによるバリアフリー対応のみならず、寒冷地仕様車を用意するなど、国産車ならではのきめ細かいグレード設定を武器に、市場のシェアをさらに維持・拡大していく目論見だ。
代表グレード
ロング
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
6990x2080x3100mm
エンジン
J05D型
最高出力[ps(kw)/rpm]
180ps(132kW)/2800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
50.0kg-m(490N・m)/1600rpm
最小回転半径
7.7m
定員[人]
36名(座席11+立席24+運転席1)
価格[万円](消費税込み)
1541.4万円
発売日
2006年3月22日
レポート
徳田 透(CORISM編集部)
写真
日野自動車・CORISM編集部
取材協力
日野自動車株式会社

「日野 リエッセ」について

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