国土交通省は、自動車ユーザーの省エネルギーの関心を高めるとともに、燃費性能の優れた自動車の開発・普及を図るため、毎年、現在販売されている自動車(型式指定を受けた自動車に限る)の燃費性能を整理した冊子「自動車燃費一覧」を作成するとともに、燃費の良いガソリン乗用車ベスト10を公表した。
小型・普通乗用車ではホンダの「インサイト」、軽乗用車ではダイハツ「ミラ」が、最も燃費の良いガソリン乗用車に選ばれた。
編集部はこう読む!
■ヴィッツ&ヴィッツ、コンパクトカーの健闘に注目
乗用車部門ではベスト3にハイブリッド車が並んだのが話題だが、しかしコレだけで「いよいよハイブリッドの時代到来!」と大騒ぎするのは早合点過ぎる。なにせ1位のホンダ インサイトは実験車のようなクルマ。好燃費を記録するための機能を追求した定員2名乗りのスポーツカールック、しかも5速MT車と、実用性についてはほとんど期待出来ない代物だからだ。2位・3位の2台については4ドアの実用車だが価格は200万円台と、車格から考えればまだまだ割高感がある。その点で言うと、100万円台前半で購入出来るトヨタ ヴィッツやホンダ フィットの優秀さこそ注目したいところだ。
■今後に期待 日産&軽自動車
また、ハイブリッドにせよコンパクトカーにせよ、日産勢の出遅れが気にかかるところだ(※日産はハイブリッド乗用車がそもそも未発売)。次回平成18年度版に期待したい。
いっぽう軽自動車部門ではダイハツの2台以外は24.5km/l以下と、上記のコンパクトカーと変わらない燃費レベルなのはやや不満が残る。乗用車以上にコスト管理がシビアなジャンルだけに新素材や新技術の積極的な採用なども難しいだろうが、日本が世界に誇るマイクロカー「軽自動車」の底力をもっともっと見せて欲しいものだ。
■燃費スペシャル!?
今回発表になった燃費数値は、同名モデルの中でも最も良い燃費値を持つグレードの数値である。そのため、実際の量販グレード(AT車)に対し、随分と簡素化されたベーシックグレード(MT車)であるケースがいくつも散見される。言い方を変えれば記録を更新するためだけの「燃費スペシャル」モデル、という言い方も出来る。今回の発表はあくまで参考値程度にとらえ、イメージだけにのせられずカタログ情報なども詳細に検討したほうが良いだろう。
( 解説:CORISM編集部 徳田 透 )
小型・普通乗用車、軽乗用車のベスト10は以下のとおり。
ガソリン乗用車(普通・小型)ベスト10
順位・メーカー名・車名 |
燃費(km/l) |
|---|---|
1位 ホンダ インサイト |
36.0 |
2位 トヨタ プリウス |
35.5 |
3位 ホンダ シビックハイブリッド |
31.0 |
4位 トヨタ ヴィッツ |
24.5 |
5位 ホンダ フィット |
24.0 |
6位 トヨタ ベルタ |
22.0 |
7位 トヨタ パッソ |
21.0 |
7位 ダイハツ ブーン |
21.0 |
7位 日産 マーチ |
21.0 |
10位 三菱 コルト |
20.5 |
ガソリン乗用車(軽)ベスト10
順位・メーカー名・車名 |
燃費(km/l) |
|---|---|
1位 ダイハツ ミラ |
30.5 |
2位 ダイハツ エッセ |
26.0 |
3位 スズキ アルト |
24.5 |
3位 マツダ キャロル |
24.5 |
5位 スバル R1 |
24.0 |
5位 スバル R2 |
24.0 |
7位 スズキ ワゴンR |
23.5 |
7位 マツダ AZ−ワゴン |
23.5 |
9位 ダイハツ ムーヴ |
23.0 |
10位 三菱 ミニカ |
22.5 |
*同じ名称を持つ自動車の中で最も良い燃費値を持つものの燃費値を記載
*表中「燃費」は、10・15モード燃費値