グリルまわりをチョコっと変更
クライスラーのPTクルーザーは、ネオンのプラットホームを使って作られたコンパクトカーだが、レトロ感覚の外観デザインが人気を集めて、日本で販売された当初は1年分に相当するくらいの大量の受注を集めたクルマだ。現在では売れ行きも落ち着いた状態になったが、レトロ感覚の外観デザインはほかのクルマにはない存在感を示している。
そのPTクルーザーがマイナーチェンジを受け、外観デザインをフレッシュアップするなどの改良が加えられた。マイナーチェンジなので基本的なシルエットは変わらないが、前後のデザインを変更してより洗練されたエクステリアに仕上げている。
特に変わったのがフロント回りでクロームのアクセントや大きくなったウイング型のクライスラーウイング、バンパーの形状などによって明らかに変わった印象を与えている。
まるで違うクルマという印象のインテリア
インテリア回りのデザインはさらに大きな変更が加えられ、インストセンター部分の形状が一新されている。従来のデザインが凹凸のあるいかにもアメリカ車的なアクの強いデザインだったのに比べると、すっきりした近代的なデザインになった。マルチステージエアバッグやニーエアバッグの採用によって安全性も向上している。
走りだけはキープコンセプトか……
走りの機能は基本的に変わらないが、2.4LのDOHCエンジンは相変わらずトルクフルな印象。5ドアハッチバックボディの大きさは、3ナンバーサイズとはいえさほどではないが、車両重量は1.5t近いのに、走りのフィールは想像する以上に軽快なものだ。
電子制御4速ATはシフトノブのボタンを押すことでマニュアルモードに切り替わり、レバー操作によってマニュアル車感覚の走りが可能。ギア数が4速なのはやや物足りない印象もあるが、トルクの太さによって滑らかな走りが可能だ。
ゆったりした感じながら引き締まった感じの硬めの乗り味を感じさせる足回りは、普通のアメリカ車とはかなり違ったスポーティなフィール。キビキビした走りを楽しむことができる。ただ、最小回転半径は6.1mとかなり大きめ。狭い場所での車庫入れでは切り返しが必要になる。