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ジャガー 新型 XK 運動性能だけでなく衝突安全性も飛躍的に向上

(2006.06.01)

グリルを大きく取るなど先代の大胆な感じはなりを潜め、流麗で滑らかなラインを中心としたやさしめのスタイルが新型の特徴だ

リヤも伸びやかなシルエットだ。ちなみにトランクの開口部は往年のEタイプのような形をしている。細かい部分でのこだわりだ

19インチ以外にも、スタイルによっては20インチが標準となる。ブレーキはニュルブルクリンクで徹底的に煮詰められた。

インパネのデザイン自体はオーソドックスなイメージだが、人間工学を採用して設計されたというだけに操作性はかなりいい。

ミッションは一般的なATながら、6速を採用。制御をより緻密かつレスポンスをよくしているだけに、MTライクな走りが楽しめる。

インパネのウッドやカラーリングなどによって、3タイプのスタイルから選ぶことができる。スポーツはちなみにウッドではなく、アルミになる。

室内空間の拡大によって、フロントだけでなく、リヤシートの各クリアランスも余裕が出た。緊急用ではあるが、うれしい点ではある。

コンバーチブルは最近多いメタルトップではなく、ソフトトップだが、収納時はアルミ製のカバーがかかりすべて隠れてしまう。

トランクは広大なスペースが確保されているが、コンバーチブルに関してはさすがにかなり狭くなってしまっている。開口部自体は広い。

連綿と続くジャガーの伝統を受け継ぐスタイル

連綿と続くジャガーの伝統を受け継ぐスタイル
初代のXKが発売されたのは、なんと約60年も前のこと。それ以来常に時代の先端を走ってきたのがXKだ。そのジャガーXKが、この度、じつに10年ぶりとなるフルモデルチェンジを受け、装いも新たに新登場。さらに新型についても、同じく先代同様、コンバーチブルもラインナップされており、クーペとはまちひと味違ったスタイルに注目だ。

どちらもジャガーのスポーティカーらしい流麗なスタイルを纏っており、往年のジャガーらしさをエッセンスをうまく取り入れスポーツカーとしての存在感をアピールしつつ、ラグジュアリー感もうまく両立し、表現しているのはさすがだ。インテリアに目をやれば、上品かつ大胆にまとめられ、プレミアム感の演出にも抜かりはない。職人技をも使用した最高級な仕上がりだ。

価格はクーペが1180万円。コンバーチブルが1280万円となっている。

ジャガー自慢のオールアルミボディの技術を採用

もちろん走行性能についても高いレベルを確保しており、並み居る欧州でのライバルを凌ぐスペックを誇るとともに、さらに安全性の大幅な向上にも力が入れられている。ジャガーXKの技術的なトピックスとしては、まずすでに発売されているXJで培ったオールアルミ製モノコックボディを、パネル数や接合部の低減によってさらに進化させている点に注目だ。これにより、XJ以上の軽量化を実現しているとともに、対してボディ剛性に関しては、ねじれ剛性で比較した場合、先代比でクーペが31%。コンバーチブルで48%もの向上を実現しているというから驚きだ。

これに新開発の前後サスペンションが加わることで、加速性能や減速性能、そしてハンドリングや俊敏性において、データ上でもライバルを大きく引き離すパフォーマンスを実現しているという。ちなみにコンバーチブルはクーペに対して、わずか40kg増にとどめられているのはもちろんアルミ化の恩恵だ。このほか、高剛性を確保することにより、ボディサイズの拡大も抑えることにも貢献。スリーサイズは先代XKとほぼ同じながら、室内空間の拡大を実現している。

エンジンはクーペ、コンバーチブルともに304馬力を発揮する4.2リッターのV8を搭載し、ミッションはZF製の6速ATが組み合わされるのだが、ステアリング上にパドルスイッチを装着することで、マニュアル操作も可能。その応答性にも徹底的にこだわっており、ATとは思えない素早いシフトチェンジが楽しめ、シフトダウン時には自動でブリッピングを行なうという念の入れようだ

安全性については世界初の技術も投入

卓越した運動性能へのこだわりに加えて、今回力が入れられているのが、安全性の確保だ。注目なのは1タイプのボディで全世界の衝突安全基準をクリアしていることで、XKの素性のよさがうかがい知れるのではないだろうか。

また最近では歩行者保護についても意識が高まってきているが、XKでは世界初で「デプロイアブル ボンネット システム」と呼ばれる技術を採用している。これは歩行者との衝突時にボンネット後端が跳ね上がり、エンジンとの間に空間を作り出すことで、人体へのダメージを最小限にとどめるというもの。

コンバーチブルについては横転時にはリヤスクリーンを破って、瞬時にアルミ製バーが飛び出すことで乗員の保護を行なうなどの配慮がされている。そのほか、現代のクルマには欠かせない電子ディバイスも積極的に採用しており、EBDやEBAなどが挙動の乱れなどを防止してくれる。

  • 【ジャガーXKシリーズ海外試乗記】デザイン優先の流麗ボディ
  • ジャガー 新型「XK」記者発表会レポート!
  • 代表グレード
    XKクーペ
    ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
    4790×1895×1320mm
    車両重量[kg]
    1690kg
    総排気量[cc]
    4196cc
    最高出力[ps(kw)/rpm]
    304ps(224kw)/6000rpm
    最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
    41.6kg-m(421N・m)/4100rpm
    ミッション
    6速AT
    10・15モード燃焼[km/l]
    6.9km/l
    定員[人]
    4人
    税込価格[万円]
    1180万円
    発売日
    2006年5月31日
    レポート
    近藤暁史
    写真
    近藤暁史

    「ジャガー XKシリーズ」について

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