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達人・松下 宏がレガシィ ビッグマイナーチェンジと新機能SI-DRIVEをサーキットで味わった!

(2006.06.01)
富士スピードウェイでの試乗会|レガシィ 試乗記

マイナーチェンジでありながら大規模な試乗会

 2006年5月24日、レガシィの大規模なマイナーチェンジが発表された。
それに伴い、事前に富士スピードウェイで特別試乗会が開催されたので、その際のインプレッションをお伝えする。

 マイナーチェンジを受けて登場した新型レガシィには、SI-DRIVE(スバル・インテリジェント・ドライブ)という新しい機構が採用された。
 2リットルターボ車と3リットル車に設定されたもので、ドライバーがスイッチ操作に応じて電子制御でエンジンの特性を変化させることができる。
 高い環境性能を確保すると同時に、優れたドライバビリティを実現する機構だ。

 試乗したのはB4とワゴンの2.0GTスペックBおよび3.0RスペックB。
 新型レガシィの運転席に乗り込むと、センターコンソールの部分にSI-DRIVEのセレクターが設けられている。
 SI-DRIVEにはインテリジェント、スポーツ、スポーツ#の3種類のモードが設定されている。通常は燃費特性に優れたインテリジェントモードで、ダイヤル式のセレクターを左に回すとスポーツ、右に回すとスポーツ#になり、ボタンを押すとインテリジェントに戻る設定というである。

あきらかに性格が異なる3つのモード

富士スピードウェイでの試乗会|レガシィ 試乗記

 今回の試乗では、1回ごとに富士スピードウェイの本コースを3周ずつ走れることになっていたので、1周目はインテリジェントモードで、2周目はスポーツモードで、3周目はスポーツ#モードでというパターンで試乗してみることにした。

 まずは、インテリジェントモード。
 富士スピードウェイで走るにはちょっと不満なくらいの印象である。トルクの出方は穏やかだし、ATの変速フィールも滑らかなものなので、街中ではこのモードに徹するのが良いだろう。
 インテリジェントモードでの走りなら、燃費も格段に良くなるという。
 レガシィの中でも、特にターボ仕様のエンジンを搭載したGT系のモデルでは、ターボ+4WDによる燃費性能の是非がしばしば指摘されるところであったが、そのネガティブ部分を解消できるのが、このインテリジェントモードだ。
 今回は燃費を測定することはできなかったが、いずれ機会をみて試してみたいと思う。

 次にスポーツモードに試してみると、レガシィの走りは一変する。
 アクセルワークに対してリニアなレスポンスが得られ、キビキビとスポーティな走りが実現されるのだ。レガシィのGT系や3リットル車を買うユーザーなら、このモードでの走りをする機会が多くなるのではないか。

 それにも増してスポーティな走りとなるのがスポーツ#。
 本来、#は半音上げるという意味の音楽用語だが、スポーツ#にすると半音どころか格段にスポーティな走りに変わる。
 低回転域からアクセルを踏み込めば即座にエンジンが反応する優れたレスポンスを得られ、ATの変速ポイントも高回転型に変更されるため、とても気持ちの良い加速感が得られる。

 最初は各モードの違いを確認するための走り方に徹してみたものの、何回も乗るうちにスポーツモードやスポーツ#モードばかりで走るようになった。

1台で色々なキャラクターのクルマを楽しめる

 このSI-DRIVEと同様のシステムは、他社の高級車などに採用される例がある他、オペルのアストラやザフィーラでは、電子制御サスペンションやステアリングまでをも含めたシステムとして採用している。
 スバルのSI-DRIVEはそこまで複雑な機構ではないが、モードを変えることによってエンジンキャラクターの異なる色々な走りが楽しめるというのが良い。
 たとえば、走り志向のユーザーだって、いつでも元気良く走りたいワケではないし、ゆったり走りたいときもある。
逆に普段はおとなしく走るドライバーでも、たまにはスポーティな走りを楽しみたいときがあるだろう。
 SI-DRIVEはそんな要望に応えるシステムだ。

達人プロフィール: 松下 宏
職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

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