キャデラック流スポーツ "STS-V"
キャデラックのハイパフォーマンスモデルとして設定されているのがVシリーズ。アメリカではXLR-VやCTS-Vなど、いくつかのモデルにVシリーズの設定がある。そのVシリーズのうち、初めて日本に導入されることになったのがSTS-Vだ。キャデラックの伝統である洗練された乗り心地と快適な室内環境に、卓越した走行性能を高次元で融合させたモデルとして作られている。
"キャデラック" の域を超えたメカニズム
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搭載エンジンはV型8気筒4.4リッターのノーススターエンジンだが、これにスーパーチャージャーが装着されているのがSTS-Vならでの部分。動力性能は328kW(446ps)を発生しており、キャデラックに似合わないくらいの圧倒的な動力性能を備えている。標準のSTSに搭載されるV型8気筒4.6リッターエンジンに比べ122psものパワーアップが図られている。
このパワフルなエンジンに合わせて各部が専用に設計され、ボディ剛性の強化、スポーツサスペンションの採用、さらにはキャデラックとして初めてのブレンボ製のブレーキも採用されている。
性能に負けないエクステリアデザイン
このパフォーマンスを誇示するように、外観デザインやインテリアにも専用の仕様がいろいろと用意されている。フロントグリルはVシリーズ専用のステンレス製ワイヤーメッシュグリルが採用され、ロワーグリルも同様ワイヤーメッシュ製とされた。このほか立体的な形状のボンネットフードや10本スポークのアルミホイールなどがSTS-Vに専用のものとなる。
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そしてインテリアも……
インテリアでは専用のウッドトリムを採用したほか、スエードを使ったシート表皮も専用のものだ。
超ハイパフォーマンスかつ快適な走り
STS-Vの走りのパフォーマンスは相当なものだ。大柄なボディで車両重量はほぼ2t級となるが、その重さを全く感じさせない加速を実現する。低速域から太いトルクを発生するスーパーチャージャー仕様ならではといっていい。596N・mの最大トルクの80%以上を、わずか2200回転から6000回転までの幅広い回転域で発生するのだ。
スタンディングの状態からアクセルを踏み込んで発進すると、瞬間的に駆動輪が思い切り空転するが、すぐにトラクションコントロールが効きだしてホイールスピンを抑え、クルマを前に押し出していく。重量級のボディをグイグイ引っ張っていく動力性能は相当なものだ。組み合わされる6速ATの変速フィールも上々の印象。強大なパワーをうまく駆動輪に伝えている。
足回りはキャデラックらしいな乗り心地の良さを確保しながらも、スプリングやショックアブソーバー、スタビライザーなどを強化することで、優れた操縦安定性を発揮するものに仕上げられている。フロントが18インチの45、リヤが19インチの40と前後異サイズの偏平タイヤを履くが、高架道路の継ぎ目などはうまくいなしながら、操舵時の高い安定性を確保している。このバランスの良さはなかなか秀逸である。
クルージング中の静粛性の高さもキャデラックならではのもの。動力性能に余裕があるため、時速100kmでのクルージング時の回転数はわずか1700回転ほどだから、静かな走りとも当然といえば当然だ。
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代表グレード |
STS-V |
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) |
5020×1845×1465mm |
車両重量[kg] |
1990kg |
総排気量[cc] |
4370cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] |
446ps(328kw)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] |
60.8kg-m(596N・m)/3600rpm |
ミッション |
6AT |
定員[人] |
5名 |
税込価格[万円] |
977万円 |
発売日 |
2006/01 |
レポート |
松下 宏 |
写真 |
佐藤 靖彦 |













