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【ラリーの魔物SS-3】クルマの疲労がピーク■アジアXCラリー■Part-5

(2006.09.05)

今大会最長移動の683km さ〜正念場だ!

高速ステージで安定した速さを魅せる

8月9日(水)朝6:30 曇り
本日は今大会最長移動となるSS−3(308km)を含む683kmのLEG−4となる。なにやら天気が怪しいながらも路面はドライの最高なコンディションなのでハイスピードSSを楽しみたいところだが、SS終了後のリエゾン(移動区間)の距離が長くタイム設定も短いためにSS中に壊すことは、=大きなペナルティーを喰らうことになるため、総合1位のノップ選手を追随するには大きな賭けとなる。しかし、私に課せられた指名は”総合優勝のみ”なのでやるしかない。 チームの仲間とトヨタハイラックスヴィーゴを信じて追い上げることになった。
今日もPC2箇所(サービス)を含む308kmのロングSSとなるため、100kmごとのサービスがキーポイントとなりそうだ。
本日は5番手からのスタートです。

SS−3 スタート!

4番手スタートの三菱パジェロエボリューションに乗る日本から参加の高杉・内田組の尻を追いかける展開でスタートしたSS−3。
さすがに280psのパジェロエボリューションには追いつかね〜だろ〜? 特に今日はハイスピードSSだし・・・ と昨日も同じようなことを考えていたのだが、トヨタハイラックスヴィーゴ恐るべしです。280psガソリンエンジンのパジェロの後ろを捉えたではないですか!

高杉・内田組のパジェロエボ

しかし!
グラベル(ダート)区間では土誇りが凄く抜かせるタイミングがなかなかない。埃で前が見えないときに無理をすればクルマは確実に壊れる。ラリーは今日だけではないので我慢の走りが続いた。
すると、運良くターマック区間が現れたではないですか!しかし相手は280psのハイパワーガソリン車。ターマックで抜かせるのか?
私  : 「ターマックはどれぐらい?」
ナビ : 「5km」
ん〜 難しいか?
と思いきや、見る見るパジェロが大きくなってくるではないですか?! ”行けるか?!”
ナビ : 「あと2km」
すでに300mの差はないがさすが高杉選手。無駄のないコーナーでなかなか差が縮まらない。難しいか?!
ナビ : 「あと500m」
グラベルに入られたら先行するイスズのノップ選手との差が縮められない。ここは勝負!とばかりにグラベルに入る右コーナーで無理やりインを狙った! 運良く高杉選手も私達の存在に気づいてくれていて、インを空けてくれたので助かりました。(感謝!)

あれ?ハブボルトないじゃ〜ん! 大丈夫じゃないよね〜

ハブボルトは大切だよ〜

さすがにこの辺になってくるとレベルが高いメンバーしか残っていなので、高杉選手を抜いた後は孤独な闘いとなった。2分という差は意外にも追いつかないものです。
無事にPC−2までたどり着き最後の100kmへと向かうが、最終スタートが遅れているとのこと?! どうやらゼロカーがまだクリアしておらず15分程度遅れるそうだ。
では、クルマから降りてリラックスでもしますか。後100kmだしタイヤのチェックでもしよ〜っと・・
あれ・・・・・?
右フロントのハブボルトが2本ないじゃん?クロスカントリーカーは大きなタイヤなので6本のハブボルトが付いているが、そのうちの2本がない??
それも”バッコリ”ボルトが折れているし・・・・
私  : 「あと何分でスタート?」
ナビ : 「分からない」
分からないじゃ〜ね〜よ!オフィシャルに聞けって! っと、オフィシャルも分からないだって・・・さすがタイである。時間が分からなければ作業もできないだろ〜!と、なんだかんだしているうちに「あと10分でスタートしま〜す」無常なオフィシャルの声が・・・ しかし、まだ少なからず”運”はあるようだ! クリア出来ないポイントがあるということで、20km程度短くなったのだ。ま〜それでも4本のボルトで走るのに変わりはないので総合1位のノップ選手に追いつくことはないだろう・・それよりもタイヤが外れないように慎重にフィニッシュに向かうしかない。スローダウンを決め残り80kmを乗り切ることにした。

ツイていないときは、とことんツイてない・・・

懸命の追い上げるトヨタハイラックスヴィーゴ

早々に後ろ2台に抜かれ、それでも我慢して今日は無事にフィニッシュに向かうしかない。しかし試練はそれだけではなかった・・・
”バッシュ〜〜〜〜”
バーストだ〜! そう、ハブボルトが少ない右を庇いながら走っていたら、左フロントを草に隠れていた小さな切り株にヒットさせてしまいバーストさせてしまったのだ。下が砂地の場所だったので交換に少々の時間を費やしてしまい、その間に4台をパスさせることとなった。 ツイてないときは何をやってもダメだ。
気を取り直して残り20kmを壊さずにクリアすることだけを考えながら、スローダウンのまま走り続けた。
すると、先行していた総合1位のノップ選手がコース上に止まっているではないですか?! エンジンルームを覗いているところを見るとオーバーヒートか?
実は彼もまた1番スタートのワナにはまっていたのです。
PC−1〜2区間でトラックと正面衝突をしてラジエーターを破損してしまったらしいのです。私と仲の良いノップ選手だけに、このような形で順位が上がることに素直に喜べなかった。

SS−3 フィニッシュ!

最後の区間をかなり抑えながら走ったわりには、SSトップタイムのタイ三菱ラリーアート・マナ選手に遅れること8分54秒のSS5位でフィニッシュできていた。そうなるとバーストが悔やまれるが、私のドライブミスだけに反省であります。

イスズ・ノップ選手
1番スタートの魔物にやられたイスズ・ノップ選手 「アンラッキーを拾っちゃったよ〜」と嘆いてました。
俺も負けないぞ〜
俺もまけないぞ〜
タイの田舎のラリースト?(嘘)
大事な助言中であります!
タイ・トヨタのチームボス
現在の彼はとても大きい?ですが、昔はリチャード・バーンズと争っていたタイで一番速かったドライバーです。

リザルト ●SS−3までの総合成績

●総合 1位● Puttiwat & U-krit組(タイ) TOYOTA VIGO
12;16;17
●総合 2位● Mana & Kittisak組(タイ) MITSUBISHI TRITON
12:17:02
●総合 3位● Niihori&Ittipon組(日本・タイ) TOYOTA VIGO
12:21:29
●総合 4位● Morikawa&Fukano組(日本) MITSUBISHI PAJERO
12:35:02
●総合 5位● Takasugi & Uchida組(日本) MITSUBISHI PAJERO EVO
12:48:36
●総合 6位● Vivat & Pramote組(タイ) ISUZU D-MAX
12:54:19
●総合 7位● Noto & Akahoshi組(日本) MITSUBISHI PAJERO
13:19:38
●総合 8位● Sarun & Panlo組(タイ) ISUZU D-MAX
13:26:22
●総合 9位● Kobayashi & Kusaka組(日本) FORD RANGER
13:36:34
●総合10位● Katayama & Usami組(日本) TOYOTA LAND CRUISER101
13:42:38

やはり1番スタートは色々な意味でリスキーだ。右コーナーを曲がる途中に壊れたトラックがいたので、多分それにノップ選手はクラッシュしたのだろう。総合でも8位に下がってしまったが、後半戦を頑張って欲しい。
私がトラブルを抱えているのを見逃さずに総合でも2台に抜かれてしまった。総合1位との差は5分12秒と微妙な差だ。

さ〜明日からラオスステージだ。
どんなドラマが待ち受けているだろうか?!楽しみである。

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