レクサスSCが初のマイナーチェンジを実施
2005年9月にレクサスチャンネルを立ち上げたとき、アリストがフルモデルチェンジしたGSやアルテッツァがフルモデルチェンジしたISと違って、ソアラをマイナーチェンジする形で販売されたのがSC430だ。GSやIS以上に、アメリカ市場向けに作られたモデルともいえるのがSC430で、高額なオープンカーとあってはそうは売れないだろうと見られていたが、意外にも予想を上回るような売れ行きを示しているのがSC430である。
予想を上回るといっても、月間の販売台数はせいぜい200台までのレベルだから、絶対的な台数は大したことがないのだが、ソアラからSC430に変わるに当たって大幅な価格アップがあったにもかかわらず、ソアラ時代に比べて格段に良く売れるようになったのは、正にブランドの持つ力である。
SC430も今回のマイナーチェンジでの変更点は少ない。SRSニーエアバッグを運転席・助手席に追加したのを始め、ETCユニットの追加、VSCオフスイッチの追加、エアロタイプワイパーの追加などが行われたのにとどまっている。ほかにボディカラーが一部変更されるなどしたが、全体的には大きな変更は行われていない。
快適なスチールパネルルーフも健在
SC430には電動開閉式のスチールパネルルーフが設けられている。日本では、ルーフをオープンにした状態で走れる期間やシーンがごく限定されているものの、イザというときにオープンエアが楽しめるのは魅力の要素。しかも普段はスチールルーフのクーペと同じ静粛性や快適性が得られるのだ。こうしたルーフ形状はCCなど呼んでヨーロッパでも多くの車種が採用している。
今回の試乗も残暑の残る時期だったが、短時間の試乗ということもあってルーフを開いた状態で走ってみた。さすがに停車した状態で直射日光にさらされると暑くてまいってしまうが、信号待ちなどの少ないリゾート地の道を走るときなどは得られる爽快さのメリットが大きい。
渋滞やトンネルのない場所を選び、大型トラックやバスなどのディーゼル車の後方に着けることを注意して走れば、夏でも快適な走りが得られる。
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独特の世界観をもつインテリア
運転席に乗り込むと、SC430ならではラグジュアリーな世界が広がっている。4色が用意された本革シートのカラーや、やはり4種類の設定がある木目パネルなど、並みのクルマにはない独特の雰囲気が広がっている。このあたりの感覚はいかにもアメリカ車的なものなのだが、それを好ましいものとして受け入れるユーザーが日本でも徐々に増えてきたようだ。
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走りは "GS" などより若干旧い……
走りの性能に関しては、基本的に変更を受けていないが、V型8気筒4.3Lエンジンの走りは余裕十分だ。SC430の車両重量は1740kgもあって、これは実は4ドアセダンのGS430よりも重いのだが、それでも206kWのパワーと430N・mのトルクはボディに対して十分な余裕がある。ソアラからSC430に変わるときに採用された6速ATとの組み合わせによって気持ちの良い加速フィールが味わえる。
今回のようにGS430とSC430を同時に乗り比べたりすると、SC430の走りのフィールには何となく古さが感じられるのは仕方ない。開発時点の違いによる部分があるからだ。
特に足回りのフィールに古さが感じられたのは、段差を乗り越えるときなどのショックのいなし方に違いがあるためだ。乗り心地と安定性のバランスという点でGS430にやや劣るのは、SC430がクーペボディでホイールベースが短いことも影響しているだろう。ちなみにタイヤはGS、SCとも18インチのランフラットタイヤが装着されていた。
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単一グレードで迷う余地はないけれど
SC430は単一グレードなので選択の余地は小さいが、ボディカラーとインテリアラカラーのコーディネートやオプション装備などで選択の余地がある。ほかにはない1台を作ることも十分に可能だ。
代表グレード |
SC430 |
|---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) |
4535×1825×1355mm |
車両重量[kg] |
1740kg |
総排気量[cc] |
4292cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] |
280ps(206kw)/5600rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] |
43.8kg・m(430N・m)/3400rpm |
ミッション |
6AT |
10・15モード燃焼[km/l] |
8.7km/l |
定員[人] |
2人 |
税込価格[万円] |
683万円 |
発売日 |
2006/07 |
レポート |
松下 宏 |
写真 |
佐藤 靖彦 |
