達人国沢ガリバる
小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。
IS350に搭載される2GR-FSE型エンジンは、現在このクラスのエンジンのなかで世界一といえる実力をもつ。吹け上がりのよさと豪快なパワーフィールで圧倒的な優位に立つ。
BMWの直列6気筒エンジンもなかなかデキはいい。マグネシウムを使って軽量化を図ったほか、バルブトロニックによって燃費とレスポンスに優れるのが長所といえる。
吹け上がりは軽快だし、パンチ力も存分に味わえる。回転の上昇とリンクしてパワー感が増してくるし、滑らかさも天下一品。6速ATも洗練されているが、6速MTも欲しくなる。
新世代のストレート6は滑らかに回り、音色も気持ちいい。パンチ力と刺激性はIS350に一歩譲るが、快適性の向上は顕著だ。軽快感は下に位置する2.5リッターのほうが上の印象。
3.5リッターのV6エンジンは世界的に高い評価を得ており、絶対的な動力性能と燃費でライバルを引き離す。日本のメーカーもいいエンジンが作れるようになったと思う。
パワーと燃費でIS350に届いていないものの、滑らかに回るBMW自慢の直列6気筒は官能的。「重い物体」が完全にバランスされて回っている独特の気持ちよさを持つ。
軽快感のあるフットワークはレクサスISならではのもの。パワフルなエンジンをしっかり受け止めるシャシー性能の高さも大きな魅力だ。欧州車に匹敵する水準に達した。
前後重量配分にこだわった基本設計によるバランスの取れたスポーティな走りがBMWの魅力。シャシーのキャパシティの高さはISを上回るが、総合的な走りでは互角と見る。
最新モデルは操舵フィールが滑らかになり、標準仕様はスポーティ度をアップした。スポーツサスペンションに18インチタイヤを履くバージョンSだと、硬めの乗り心地が不満だ。
ワインディングロードでの軽快感と愉しさはISを凌ぐほどだ。意のままの気持ちいい走りを満喫できる。ただし、操舵フィールに違和感があるし、高速走行でくつろげない。
サスペンションは限界性能高く、サーキットでタイムアタックすると速い。ただ楽しさという点で物足りず。乗り心地も少し荒れた路面になると、上質感に欠けてしまう。
意外なことに乗り心地はIS350よりソフト。コーナーもロール(傾き)を許す。けれど馴染んでくると、意外にスポーティかつ上品。すべての点で滑らかなんだと思う。
1795mmのワイドボディはまあ日本では限界ともいえるような大きさ。これによって横方向に十分な広さが確保され、後席の居住空間もまずまずま広さがある。
1815mmの全幅は、ISに比べて20mmの違いながら、1800mmを超えるかどうかはけっこう大きい。これ以上大きくなるのを食い止めるためにもパッケージングの評価を下げておく。
スポーティセダンとしての割り切りが感じられる。前席はベストポジションを取れるが、後席はちょっと狭く感じる。足元、頭上ともにミニマムな余裕だ。中央席はかなり窮屈。
フロントシートは選ぶポジションによって印象が大きく異なる。Mスポーツは、よりスポーティな味わいだ。後席も広いとは言えない。沈み込むように座り、ロングドライブは苦痛。
旧型3シリーズを分析した結果「室内の広さは追求しなくて問題ない」と判断したらしい。ボディサイズからすれば、世界トップクラスの狭さ。大いに物足りないと思う。
今までの3シリーズは本当に狭かった。BMWとしても「大きな弱点」と認識していたのだろう。現行モデルになってふたまわりくらい広くなりました。リアシートも実用的。
他のクルマに似ていないレクサスらしいデザインに仕上げたのはいいが、存在感という点では物足りなさを感じる。走ってくるクルマを見てもすぐにISとわからないのだ。
BMWに共通するキドニーグリルの採用などによって存在感十分の外観デザインを作り上げている。他のモデルのようなどぎつさのない一般に受け入れられるデザインだ。
サイドビューは兄貴分のレクサスLS460と同族であるとわかるデザインだ。前かがみのフォルムは強い個性を放っている。顔もりりしい。大径ホイールも似合っている。
5シリーズと同じようにエモーショナルで肉感的なデザインだ。実際のサイズより立派に見える。彫りの深いフロントマスクやリアコンビランプなどのデザインも見慣れてきた。
決して悪いデザインじゃないものの、長兄であるLS460と比べると地味。個性不足と言い換えてもよい。スタイルだけで欲しくなってしまうような魅力はもっておらず。
今までの3シリーズのような「美しさ」がなくなった反面、ボディパネルの造形にチカラ強さを感じるようになった。存在感も増した結果、今までより高価なクルマに見えます。
ブランドを定着させるには時間がかかる。とくに国内ではまだスタートしてから1年の時間しか経過していないのでブランド力でBMWに劣るのは止むを得ないところだ。
確固たる信念に基づいたクルマ作りを続けることで、今やある意味でメルセデス・ベンツに勝るとも劣らないくらいのブランドに成長した。十分に高いブランド力をもつ。
レクサス一族の末っ子モデルだ。LS460が加わったことでプレミアムイメージが高まったが、ボトムのモデルであるという劣等感は今後も付きまとう。日本ではこれからが勝負だ。
BMWから発信したわけではないが、世間がプレミアムブランド、スポーティブランドと認めてくれ、これがイメージアップにつながっている。末っ子でも得をしている部分が多い。
国産車を買っている人達の間では徐々にレクサスのブランドイメージが構築されはじめている。このまま頑張れば、キッチリとプレミアムブランドに育つかもしれません。
BMWやベンツに乗っているユーザーからすれば、まだまだ「セイコーがロレックスと同じ価格の時計を売りはじめたんだってさ」というイメージ。依然として大きな差がある。
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