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アロンソ王手:F1日本GP鈴鹿

(2006.10.10)
アロンソ王手:F1日本GP鈴鹿

同点で迎える重要なレース

同点で迎える重要なレース

 中国GPでは予選から絶対的有利に見えたルノーのフェルナンド・アロンソだったが、決勝レースが終わってみればトップでゴールしたのはフェラーリのミハエル・シューマッハだった。2位にはアロンソが入り、ふたりのポイントは今年初めて並び、勝利数でアロンソを逆転シリーズランキングトップに立った。

同点で迎える重要なレース

 中盤以降フェラーリの速さは際立ち、ルノーはマスダンパーの禁止が影響してか精彩にかけるレースが続いていたため、完全にフェラーリが有利といえるだろう。ここ日本GPでミハエルが優勝し、アロンソが9位以下でゴールすればミハエルのチャンピオンが確定するレースといえ、ここ数年でも盛り上がるレースとなる。また、スーパー・アグリF1も日本凱旋とあって、どこまでやれるのか注目だ。
 また、今年はこれまで20年の歴史を誇る鈴鹿での最後の日本GPとなるかもしれない重要なレースであり、鈴鹿サーキットを保有するホンダとしてもいい結果を出したいところだろう。

予選上位はブリヂストン陣営が独占

予選上位はブリヂストン陣営が独占

 日本GP予選はフリー走行の不順な天候から一転し、ドライでの予選となった。ここ鈴鹿ではブリヂストン・タイヤ陣営はミシュラン・タイヤ陣営より多くのデータを持ち有利といえる。そして、好調フェラーリや地元トヨタなど、好材料も多い。
 結果はフェラーリのフェリペ・マッサが自身2度目のポールポジション、2位にミハエルが入り、トヨタのラルフ・シューマッハとヤルノ・トゥルーリが3・4位と2列目を占め、ブリヂストン・タイヤが上位4台独占状態だ。続いてアロンソとジャンカルロ・フィジケラのルノー勢が5・6位、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロのホンダ勢が7・8位とミシュラン・タイヤが続く。なんと、マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンは11位、ペドロ・デ・ラ・ロサは13位と沈んだ。期待されたスーパー・アグリも結局第1ピリオドで脱落し、佐藤琢磨が21位、山本左近は痛恨のスピンによりタイム無し最下位からのスタートとなる。

まさか、まさかの決勝レース

まさか、まさかの決勝レース

 晴天の下行われた決勝レースは、フェラーリのマッサを2周目にミハエルがパスし独走態勢を築き上げる。アロンソも次第に順位を上げ17周目には2位までポジションを上げた。予選好調だったマッサだが、アロンソを抑えきるだけのペースを保つことができなかった。ミハエルのチャンピオン獲得を絶対的なものにするには、このマッサの働きが重要なのだが、昨年チャンピオンのアロンソはやはり強い。
 そしてミハエルが2度目のピットインを終え、トップのままコースに戻った36周目のデグナーカーブでドラマが起こった。なんとミハエルのマシンの右後部からは白煙が上がり、そのままコースサイドでストップ。その脇を2番手走行中のアロンソが駆け抜けトップが入れ替わった。
 結果はアロンソ優勝、2位マッサ、3位フィジケラ、4位バトン、5位ライコネン、6位トゥルーリ、7位ラルフ、8位BMWザウバーのニック・ハイドフェルドの順でゴール。ミハエルは痛恨のリタイア、スーパー・アグリの佐藤琢磨は15位、山本左近は17位完走となった。

残るはブラジルGP最終戦、圧倒的アロンソ有利

残るはブラジルGP最終戦、圧倒的アロンソ有利

 2006年F1も17戦までを終え、残るのは最終戦ブラジルGPのみとなった。中国GPまでは完全にフェラーリ勢が有利だったが、ここ日本でドライバーとコンストラクター両タイトル共にルノーの圧倒的な有利となった。
 ドライバー部門はアロンソ126ポイントに対しミハエルは116ポイントと10ポイントの差をつけられ、ミハエルがチャンピオンを獲得するにはブラジルGPで優勝し、かつアロンソが9位以下と、日本GPでのチャンピオン獲得条件と同じ条件が必要だ。アロンソがここまでリタイアしたのは2回のみとかなり厳しい。
 コンストラクター部門でも、ルノー195ポイントに対し、フェラーリ186ポイントとミハエル&マッサが1・2位となっても、ルノーは3・4位でポイントを上回ることができるため、ルノーの圧倒的有利といえるだろう。
 最終戦までもつれたチャンピオン争いだが、フェラーリ&ミハエルに可能性が残されているだけで、実質的には難しそうだ。ミハエルも決勝後に今期チャンピオン獲得は難しく、コンストラクター選手権の獲得に最大限の力を注ぐとコメントしている。
 ここまで7度の王者に輝き、今期限りの引退を表明した偉大なチャンピオンだから、今期チャンピオンとなりF1から引退してほしいところだが、若きチャンピオンがこれを許さないだろう。いずれにせよ10月23日に全てが明らかになる。

鈴鹿で最後の日本GP?

鈴鹿で最後の日本GP?

 F1は来年からトヨタが所有する富士スピードウェイで行われる。昨年初めに改修され、近代的で綺麗な路面で行われるため、素晴らしいGPとなるだろう。しかし、これまで20年の歴史を誇る鈴鹿サーキットでは、故アイルトン・セナとアラン・プロストの因縁の対決が行われた舞台。そして現スーパー・アグリF1の代表である鈴木亜久里氏が日本人として初めて表彰台に上がった日本人にとって忘れられない最高のF1の舞台である。
 富士スピードウェイは来年から5年間の契約をしているため、当面日本GPが鈴鹿で行われることはないが、パシフィックGPなどの形(1国1GP開催が原則)で復活してほしいものだ。

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