オーソドックスで美しいスタイルが魅力
2シーター・ロードスターとして登場したZ4だがクーペが追加された。そしてロードスターとクーペのそれぞれのZ4にMモデルがラインナップされている。
先代のZ3クーペはM社のデザイン部門が手掛けたモデルで、その特異なスタイルは熱狂的なファンを作った。その意味で今回のZ4クーペのスタイルはオーソドックスともいえる。しかしその嫌味がなく美しいスタイルは多くの人に好かれそうだ。基本的には昔ながらのロングノーズ、ショートデッキを強調したもので、フランクフルトショーで参考出品されたときから評判が高かった。
外観は共通イメージながら中身は標準車と大きく異なる
Z4クーペとZ4Mクーペはエアインテークなど外観上の違いが少しある程度だが、実はフロアパンレベルではまったく別のクルマといっていいほど手を入れられている。まずはフロントバルクヘッド(エンジンルームとキャビンの隔壁)より前は別物になっている。エンジンを支えているサイドフレームが強化され、サスペンションもバネ、ダンパー、スタビだけでなくL字型ロアアームもサイズの違う別物だ。パワーステアリングもノーマルが電動パワステなのに対し、Mクーペは油圧パワステになった。リヤはデフを支えているサブフレームから前方に広がるように(逆ハの字)サイドシルにつながる補強バーが入っている。
Mクーペはただ太いタイヤを履いただけでなく、外観の違い以上に充実した中身を持っているのである。