達人国沢ガリバる
小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。
新開発のVQ-HR型エンジンは2.5リッター、3.5リッターともに極めて力強い吹き上がりを味わわせてくれる。シャープな切れ味を持つエンジンとして、現時点では最高級の実力を持つといえる。
決して悪いエンジンではないが、2.5リッター同士の比較でやや劣るほか、3.5リッターに対する3リッターエンジンの動力性能は性能的に大きく劣るのは止むを得ない。6速ATが上回る部分だ。
高回転の伸びと切れ味は文句なし。7500rpmまで気持ちよく回り切る。レスポンスも鋭い。厚みのあるトルクを発生するが、ちょっと唐突感が気になる。実用域でこもり音も出る。
高回転のパンチ力とレスポンスの鋭さは、スカイラインのVQ35HR型とVQ25HR型エンジンに一歩譲る。が、全域にわたってトルク感があり、滑らかだ。加速時にときめきがある。
2.5リッターは「なかなか良いエンジンであります」。3.5リッターになると「回せば回すほど楽しいですね!」。絶対的な性能は2.5リッターでまったく不満ないレベル。
スカイラインのエンジンから「楽しさ」を10%引き、その代わり「燃費」を10%向上させたイメージだ。ATが6速なので(スカイラインは5速)静粛性も高い。
シャープできびきびした感じの切れ味を感じさせる4WAS装着車はもちろんのこと、標準仕様のモデルでもFR車らしい素直でダイレクト感のあるハンドリングを実現している。
4WASのようなデバイスはないが、ハンドリングの素直さという点ではマークXも負けていない。スポーツ性ではやや劣るが、FR車としての素性の良さは相当に高いレベルにある。
4WASを採用したクルマは小さい舵角で狙ったラインにうまく乗せられる。高速コーナリングでも安定感は抜群だ。非装着車でもFR車らしい痛快な走りを満喫できる。
スポーティ度は今一歩だ。ホットな走りではロールやピッチングなど、無駄な動きが出る。トラクション能力も物足りない感じだ。操舵する楽しさや限界コントロール性は一歩及ばない。
非の打ちどころがない!乗り心地からコーナリング性能、楽しさ、気持ちよさなどを高い次元でバランスさせています。BMWやベンツと比べたって負けていない。文句なし!
悪くないし安全性も十分確保されているけれど、楽しさを感じさせる足まわりじゃない。A点からB点までを安全かつ快適に移動するための乗り物。魅力は感じません。
FR車らしい外観デザインをベースにしたパッケージングが特徴。ホイールベースは同じだが、室内空間ではスカイラインのほうがやや狭い。運転席回りのタイト感も特徴だ。
上級車らしいパッケージングによって十分な広さの室内を作っている。スカイラインに対しても際立って有利ということではないが、確実に広さを感じさせる室内である。
足を投げ出すスポーティな運転姿勢になる。フロントシートは大ぶりで、ホールド性とサポート性も優秀だ。リアシートも満足できる広さ。ただし、もう少し寛げるムードがほしい。
キャビンはスカイラインと遜色ない広さを確保している。リアシートに座っても広く、快適だ。ただし、運転席はシートサイズが小さめで、着座位置もちょっと高めになっている。
けっこう大柄なクルマに見えるかもしれないが、全幅は1770mm。全長も4755mmで案外コンパクトである。最小回転半径は5.4m。日本の道路事情でも扱いやすい。
ボディサイズはスカイラインとほぼ同じ。最小回転半径5.2mというグレードもある。完全な日本専売モデルだけに日本で使ってもまったく困らないパッケージングをもつ。
ラグジュアリーな仕様を施されたインテリアなどによってV36スカイラインはプレミアム性の高いクルマに仕上げられた。本革や木目パネル、アルミパネルなどを多用する。
自然素材はあまり使われていないが、インテリアまわりのクォリティの高さはトヨタ車のなかでも上位にくるもの。天井の大型イルミネーションも特徴的な装備である。
先代はインテリアの質感が乏しく、ボディの押し出しも弱かった。そのため、ひとクラス下に感じられたが、新型は風格がある。まだプレミアムではないが、かなり国際水準に近づいた。
ラグジュアリー度は高く、インテリアの見栄えはいいし、造りも緻密だ。コストパフォーマンスの高さは感じられるが、走りの質感などに関してのプレミアム感は物足りない。
アメリカではインフィニティG35と呼ばれレクサスISシリーズの対抗馬となる。したがってマークXより上級のハズ。しかし日本では従来通りの日産スカイラインである。
日本ではカムリとクラウンの中間というポジショニング。ここから動けない。イメージとしちゃ「課長さん」〜「部長さん」くらいかと。いわゆるアッパーミドルであります。
スポーティな走りを楽しみたいユーザーにはスカイラインのほうがオススメ。スカイラインブランドの歴史を知る年配のユーザーにはとくにオススメできるモデルとなる。
ラグジュアリーさや室内の快適性などを重視して選ぶユーザーにはマークXのほうがオススメできる。極めて静かで滑らかな走りはトヨタの高級車が特徴とするものだ。
走りの洗練度が高く、内容を考えると割安感がある。ただし、先進装備やスポーティ装備は上級の350GT系に偏っているのが不満。250GT系はスポーティ装備の演出が足りない。
上級グレードは3リッターの排気量だが、価格以上の満足感が得られる。ATは6速だし、主力グレードにはパワーシートを採用した。廉価な2.5リッターモデルを含め、買い得感は高い。
もし「走りの楽しさが大切」だと思うならスカイラインだろう。前述の通り現時点じゃ世界一レベルの高い後輪駆動車である。デザインさえ気に入ればよいチョイスかと。
これといった特徴はないものの、質実剛健。燃費よく、ディーラーのサービスもキッチリしている。2.5リッタークラスの4ドア車で迷ったならマークXを推奨しておく。
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