可変ターボと4WDシステムにより強烈なパフォーマンスを発揮
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今回新型に生まれ変わったポルシェ911ターボの特徴はエンジンだろう。長年に渡って熟成され信頼感あるフラットシックスエンジンは、3.6リッターの排気量から480psの最高出力を発揮する。また620N・mもの最大トルクを1950-5000rpmという広い範囲で発揮する。そして、可変タービンジオメトリー(VTG)とバリオカム・プラスとのセッティングによりターボラグが感じられないようなっている。 この最新のテクノロジーで電子制御式ガイドベーンの角度を変化させることでエンジン回転が低くてもタービンの回転を高めることが可能となっている。
これだけのエンジンパワーを支えるために駆動方式はRRからポルシェ・トラクションマネージメントシステム(PTM)と呼ばれるトラクションコントロールを備えた4WDシステムに変更されている。
これは路面状況やドライバーのドライビング条件に応えるために、フロントとリアのトルク配分を無段階で制御してくれる。
これによってウエット路面から悪路、そして雪道などでも安定したトラクションが約束される。このパワーを受け止めるためフロント235/35R19、リア305/30R19と低扁平のワイドタイヤを採用し路面との接地性を高めている。
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インテリア
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インテリアはとてもシンプルで、ドライバーがストレスを感じさせないようにデザインされている。ドライビングの際に、色々なスイッチ類をいちいち探すようなデザインではなく、使用頻度の高いスイッチはオーディオの下に集結されている。
ドライビングシートもホールド性の高いバケットタイプながら、リクライニングの角度や座面の高さなど細かいドライビングポジションまで調整可能となっている。シートのアジャストはすべて電動で、スポーティでもあるがラグジュアリーな部分も兼ね備えているのがうれしいところ。 だが基本的にインテリアは、すべての操作系がドライバー中心でデザインされている感が読み取れる。
●まとめ
480psと620N・mというパワー&トルクを発生するニュー911ターボだが、これだけのパフォーマンスを発揮するだけにクルマをしっかりコントロールできるか少し不安に感じてしまう。ストリートでこんな怪物マシンを走らせるとどうなるのだろうか? という不安を感じつつ走り始めたが、40km/h前後の速度域でもまったく違和感なく走れる。ハイパフォーマンスカーらしい扱いにくい印象はなく、市街地でも気兼ねなく乗れるのにはビックリ。トルク特性が非常にマイルドなのでいたって普通に走れるのだ。乗り心地もPASM(可変ダンパーシステム)のノーマルモードで走れば、ラグジュアリーな印象で決してアグレッシブなところがない。
だがアクセルをしっかり踏み込めば、スムースかつ強力な加速力であっという間にすごいスピードに! 高回転まで回しても頭打ち感はなく、どこまでも速度が伸びていくような感じだ。高速域でも安定性が高く不安感はまったくない。体に力が入ってしまうようなこともなく、軽くステアリングを握っているだけで、精神的にゆとりのあるドライビングが可能だ。これは911ターボのスタビリティーの高さのおかげだろう。
そしてPASMをスポーツモードにすれば、ダンパーのセッティングがよりハードに変更されて、高速でのレーンチェンジなどでも挙動の収まりが良くなる。
逆に大きなギャップなどでは若干硬さを感じるようになるが、コーナーリング中にトラクションをフルに引き出すようなシュチエーションでは効力を発揮してくれる。
公道では4WD+PTMの性能は100%確かめることが出来なかったが、ラフなアクセルワークでもクルマが調整してくれるので安定感もあり、コーナー出口でもしっかりとトラクションをかけることができる。またあらゆる場面で最適なトルク配分コントロールが行なわれ、4WDらしさをあまり感じさせないのもポイントだ。これらがドライバーのマージンにつながり、ハイレベルな走行条件でもゆとりが持てる味付けになっていると感じさせてくれた。
代表グレード |
911ターボ |
|---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) |
4450×1850×1300mm |
車両重量[kg] |
1580kg |
総排気量[cc] |
3600cc |
最高出力[ps(kw)] |
480ps(353kw) |
最大トルク[N・m/rpm] |
620N・m/1950-5000rpm |
ミッション |
6速MT |
10・15モード燃焼[km/l] |
-km/l |
定員[人] |
4人 |
税込価格[万円] |
1816.0万円 |
発売日 |
2006/10/20 |
レポート |
木下みつひろ |
写真 |
森山良雄 |






