達人国沢ガリバる
小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。
レジェンド用の300馬力仕様のエンジンをそのまま搭載しているだけに、重量級のミニバンボディも何のその。豪快なパワーフィールでぐいぐいと引っ張っていってくれる。
数値的にエリシオンのエンジンには劣るものの、エスティマの3.5リッターV6も280psの十分な実力。常に全開で走るわけではないし、実力的にはほとんど互角と思っていい。
3.5リッターV6VTECエンジンは、回転の上昇とともにパワーが盛り上がるタイプだ。高回転まで回すとパワフル感がよくわかる。軽快なフットワークと上質な乗り心地も魅力だ。
ボディが軽いこともあり、鋭い瞬発力とグッとくる加速がわかりやすい。低回転から厚みのあるトルクを発生し、6速ATもいい仕上がりだ。スポーティだが、乗り味はちょっと硬質。
300馬力とミニバン最強のエンジンを搭載するものの、1900kg台という車重のため軽いエスティマよりマイルドに感じる。乗り心地はこのクラスのナンバー1。
同等の装備内容を持つグレードでエリシオンより150kgほど軽量。スポーティカー並の動力性能を持つ。重心も低く、コーナリング性能はミニバンと思えないほど。
ボディがエスティマよりひと回り大きいのに室内空間の数字ではやや劣っている。エスティマをターゲットにしたクルマだが、パッケージングの効率という点では負けている。
上級ミニバンながら、アルファードやエルグランドのような大柄なボディではなく、全高を抑えた独特のパッケージングは特筆モノ。室内空間もこれで十分といえる水準だ。
2列目にキャプテンシートを採用し、快適性を高めた。3列目も実用的な広さを確保しているが、足元の支柱が邪魔になる。乗降性は良好だ。荷室容量は並みだが、操作性はいい。
キャビンの広さは互角だが、運転席と3列目の快適性はちょっと差を付けられている。3列目はシートが薄く、快適性は今一歩だ。フロアは高いが、3列目を畳めば荷室はかなり広い。
アルファードやエルグランドといったLクラスミニバンと同じくらい大柄なボディをもつものの、3列目シートの居住性は期待を下回る。買うなら3列目シートの再確認を。
エスティマの3列目シートはエリシオンより一段と狭い。常時3列目のシートを使うなら、アルファードに代表されるようなフルサイズのミニバンを選んだほうがいいだろう。
3.5リッター車の衝突安全性能は評価を受けていないが、エスティマと同等と思っていい。それだけでなくVSA(横滑り防止装置)が全車に標準となるほか、上級グレードでは追突軽減ブレーキまで標準だ。
交通事故対策センターのアセスメントを見ても乗員の安全性から歩行者傷害のレベルに至るまで非常によい成績を残している。残念なのはS-VSC(横滑り防止装置)がオプション設定であることだ。
SGでも明るいHIDヘッドランプや運転席&助手席エアバッグ、横滑り制御のVSAなどを標準装備。上級のSZは進行方向にライトが向くし、レーダークルーズ機構も装備する。
運転席&助手席エアバッグを筆頭に、HIDヘッドランプや撥水フロントドアガラスなどを採用。3.5リッターモデルはオプションでS-VSCが装備できるほか、サイドブラインドモニターも選べる。
J・NCPの衝突試験評価は運転席/助手席共に最高ランクの☆6つで申し分なし! 御予算があれば、追突の可能性があると自動的にブレーキをかけてくれる最新装備も選択したい。
現行モデルはまだJ・NCAPの試験を受けておらず。ただ最近のトヨタ車を見ると、基本的に☆6つ。追突を予期すると自動ブレーキが掛かるシステムも選択できる。
平成17年基準の超低排出ガス認定を受けているものの、燃費基準は一部の4WD車でしか達成されていないのがやや不満な点。カタログ燃費も8.5km/Lとやや低めの水準だ。
★★★★の超低排出ガス車認定を受けるととにも平成22年度燃費基準+5%を達成している。さらに燃費をよくしないとグリーン税制が適用されないが、燃費ではエリシオンを上回る。
2.4リッター全車と3リッターモデルのFF車はエンジンのクリーン度が高く、燃費もいい新グリーン税制の適合車だ。が、3.5リッターエンジンのプレステージは対象外。10・15モード燃費は8.5km/Lだ。
ハイブリッド車や2.4リッターモデルだけでなく3.5リッターのV6エンジン搭載車もFF車はグリーン税制の対象。6速ATを採用し、ボディも軽いため10・15モード燃費は9.8km/Lと優秀。
300馬力エンジンを搭載する大柄なミニバンを選んだ時点で環境にはやさしくない。経済性も同じこと。このあたりを重視するなら2.4リッターエンジン搭載車をどうぞ。
エスティマにはハイブリッドという素晴らしい環境対応車がラインナップされている。環境を考えるなら迷うことなくソチラをどうぞ! 経済性は使い方によって差が出る。
最上級グレードのSZには最新の安全装備である追突軽減ブレーキなどまで標準で装備されるため価格は400万円台の中盤にまで達する。ベースグレードも含めて価格は高めだ。
価格帯の幅が広いが、本体価格ベースでは300万円台に収まっており、そこそこ手頃な印象がある。しかしカーナビなどはけっこうな購入予算になる。エスティマも決して安くない。
プレステージは350万円からとなる。3リッターモデルより30万円近く高くなる。横滑り制御のVSAを標準装備し、動力性能に余裕もあるので割高な印象は薄い。相応の買い得感だ。
ベース車は320万円台前半からあるし、スポーティグレードのアエラスも割安感のある設定となっている。ただし、先進のオプション装備は安くはない。素のモデルは買い得だ。
ホンダにとって競争力が弱いジャンルのクルマなのだろう。もっともリーズナブルなFFモデルで357万円。装備内容を考えれば決して高くないと思う。
スターティングプライスは344万4千円。装備内容を比べるとエリシオンの方が充実している。それでも従来の実績からすればエスティマ優勢。トヨタのブランド力は強い。
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