達人国沢ガリバる
小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。
全長はセレナよりも短いのに室内長は逆に長い。あくまでもカタログデータのこととはいえ、パッケージングという観点から見ればヴォクシー/ノアのほうが優れている。
カタログ上の数値はともかく5ナンバー枠をいっぱいに使った全長により、広々とした室内空間をもつのがセレナ。小型ミニバンのなかでは最大級の室内空間である。
ライバルより全長とホイールベースは短いが、サードシートでも広く快適だ。シートアレンジも工夫されている。が、ドア側にステップを設けているもののフロアは意外と高い。
セレナはスライドドアの開口が大きく、開放的だ。サードシートはスライド可能で、後方にセットすれば足元空間も余裕がある。ただし、座り心地、3列目の足入れ性は今一歩だ。
3列シートミニバンの標準的存在。居住性を確保したうえ、5ナンバーサイズいっぱいの全長とせず、取り回しのよさを狙う。女性ドライバーでもストレスなく運転することが可能。
5ナンバーで許されたボディサイズをフルに使っている。このジャンルでもっとも大きなキャビンスペースを確保。ちなみにもっとも小さいのはステップワゴンである。
標準系とエアロ系では走りに大きな違いがあり、標準系の走りはごく普通のミニバンらしい平凡なものでしかないが、エアロ系の最上級グレードではしっかりした走りを実現。
乗り心地を重視したミニバンらしい走りで、全体的な走りのフィールはごく平凡なもの。ハイウェイスターも走りのフィールには大きな違いはなく、普通のミニバンの走りだ。
新開発の2リッターエンジンは、鳴り物入りで登場したバルブマチック仕様でなくても活気がある。16インチタイヤ装着車のほうがスポーティな操縦感覚だが、乗り心地はやや硬質。
2リッターは発進直後の加速に物足りなさを感じるが、フレキシブルで扱いやすい。ステアリングは軽いし、乗り心地も穏やか。ただし、多人数乗車だと接地フィールは今一歩。
最新のミニバンとあって文句なし! というか、背の高いモデルとして考えれば世界トップクラスかと。絶対的な動力性能は標準エンジンでも十分に確保されている。弱点なし!
姿勢制御装置VDCはオプション設定すらないなど、さすがに古さが目立つようになってきた。ハンドリングも普通。動力性能についても普通。エンジンフィールはイマイチだ。
決定的に優位に立つのが3列目のワンタッチスペースアップシート。ごく簡単な操作で跳ね上げでき、固定も容易。3列目のシートを上げ下げする機会の多い人には絶好だ。
2〜3列目のシートのアレンジに関してはヴォクシー/ノアとそう変わらないが、2列目シートの60度回転や3列目の跳ね上げでは劣る。逆に撥水加工シートは優位に立つ部分だ。
ロングスライドマルチ回転シートとワンタッチタンブルシートを揃えている。サードシートは簡単なレバー操作で跳ね上げることができ、ラクに荷室を拡大できる優れモノだ。
サードシートまでスライドでき、セカンドシートには便利なマルチセンターシートを採用した。サードシートはスプリング式で軽く跳ね上げることができる。キャビンも広い。
ワンタッチで収納できる3列目シートは素晴らしいアイデアだと思う。2列目シートの外側回転機能もチャイルドシートを使う人にはありがたい装備。細かい部分まで凝ってます。
ごく普通の3列シートミニバンといった感じ。ただ絶対的なスペースが広かったり、シートのクッションが厚かったりするなど、基本的なスペックはなかなかのものではある。
低排出ガス仕様はともかく、燃費基準+20%を達成しているのはバルブマチック搭載車だけとなる。売れ筋グレードの燃費基準達成率が低いのはやや難点となる部分ではある。
低排出ガス仕様車となると同時に、FF車では燃費基準+20%を達成している。4WD車は燃費基準+10%だが、幅広い車種で燃費基準を達成しているという点では評価できる。
平成17年排出ガス規制は星4つで、平成22年度燃費基準もプラス20%を達成した。気になる燃費も14.2km/Lと優秀。安全性能もクラストップレベルの実力派だ。
平成17年排出ガス規制は星4つを達成している。平成22年度燃費基準は余裕でクリアし、2WDはプラス20%、4WDはプラス10%を達成した。が、挙動安定制御は未採用だ。
バルブマチックエンジンに燃費のよさを期待するとガッカリするかもしれない。というより標準エンジンの燃費がよい。ていねいに走れば実用燃費でも10km/L以上です。
ボディサイズを大きくしたため車重自体が大きめだ。加えてそもそも経済性を追求したエンジンじゃないから、燃費自慢のノア/ヴォクシーと比べられるといささか厳しい。
表面的な価格設定はとくに割高な印象ではないが、40万円を超えるカーナビや各種の安全装備など、いろいろなオプションを装着すると軽く300万円級のクルマになってしまう。
オプションを装着すると300万円級のクルマになるのはセレナも同じだが、仕様の違いを含めて考えてもわずかに安めの価格という印象。値引き幅が拡大しているのも有利だ。
5人乗りのYYとトランスXは200万円を切るリーズナブルな価格設定とした。XのLセレクションとLエディションも求めやすい価格を打ち出すなど、全体に割安感がある。
スポーティグレードのハイウェイスターは、ちょっと高めと感じる。だが、ファミリー派をターゲットにしたHDDナビパッケージは割安感のある価格設定だ。選択肢は多い。
トヨタ車に共通することながら、上級グレードを買ってアレコレ装備を加えると極端に高くなってしまう。ベーシックグレードに安全装備を加えただけなら大変お買い得。
新型ノア/ヴォクシーが出てしまったため、もはや値引きで勝負するしかない。支払総額にして20万円差くらいなら、あっさりセレナはあきらめたほうがいいと思う。
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