BMWハイドロジェン7に試乗できたのでそのインプレッションをお伝えしよう。
水素で走るというと未来のクルマを予感させるが、ハイドロジェン7の走行フィーリングはまったく普通のクルマであった。
走り出すまでの儀式は馴染みのガソリンエンジン車と同じだ。乗り込んでシートポジションを合わせ、シートベルトして、キーをスロットに挿し、ブレーキペダルを踏み込みながらスタートボタンを一回押す。ガソリンエンジンより長めのクランキングのあとにエンジンが掛かる。
ハイドロジェン7は水素とガソリンの2種類の燃料を搭載しているバイフューエル車だ。そして走りながら燃料の切り替えができる。しかしエンジン始動のときは自動的に水素で掛かるようになっているから、始動までのクランキングが長くなるそうだ。燃料はハンドルのスポークにあるH2と書いてあるスイッチを押すと水素からガソリンに切り替わる。もう一度押すとまた水素になる。エンジンが掛かっていればいつでもできる。
横に伸びるバータイプの燃料計は上下2段になっていて上段が水素、下段がガソリンだ。
加速中のエンジン音は水素とガソリンでは異なる。水素のときはノッキングに似たカリカリという音が混じる。しかし高回転まで引っ張るとこの音は消える。いまはまだ水素はポート噴射だが、水素も直噴になればこのカリカリ音は消えるそうだ。
どちらの燃料で走っているかはインパネの真ん中の表示で確認できる。H2とあれば水素でガソリンのときには表示されない。
おもしろかったのはマニュアルシフトで6500rpmのレッドゾーン近くの高回転まで引っ張って走ったときだ。水素でもガソリンエンジンと同じようにドライビングを楽しむことができた。
ハイドロジェン7に乗って感じたことは、水素の補給ができるインフラが整えば、水素エンジン自動車はいつでも使い物になるレベルに熟成しているということだ。