ボディが拡大され存在感と質感が大幅にアップ!
現行型のデビューは、2001年。すでに6年以上の年月を経ているものの、いまだに好調な売れ行きをキープしているホンダのコンパクトカー、フィット。事実、販売ランキングは常にトップ3圏内を死守し、フルモデルチェンジの必要性すら感じさせないほどの人気を堅持している。しかし古さは否めず、販売ランキングでも目下のライバルであるヴィッツ(先頃マイナーチェンジを実施)に大きく水をあけられている。そうした状況のなかで行なう今回のフルモデルチェンジは、まさに「満を持して」の感があり、大いに期待していいだろう。
それでは、現時点で掴んでいる情報についてレポートしていこう。まずはエクステリアの詳細から。
エクステリアは、現行モデルが市場で高い評価を獲得していることから、基本的なデザインそのものをガラリと変えることはなさそうだ。とはいうものの、特徴的なワンモーションフォルムはさらに進化を遂げ、「スーパーフォワーディングフォルム」と呼ばれる、より塊感を強めたスタイルとなる。フロントフェイスを構成するグリルは現行型を踏襲しながら、よりシャープなイメージを強調。これに、鋭く切れ上がったヘッドライトを組み合わせることで、コンパクトカーらしからぬ押し出し感の強い表情に仕立て上げている。
ボディサイズは、全長3900mm×全幅1695mm×全高1525mm。現行型に対し、全長が55mm延長され、幅は5ナンバー枠いっぱいとなり、サイズはひとまわり大きくなっている。コンパクトカーをファーストカーとして使うユーザーが少なくないことや、軒並みサイズアップを図ったライバルに対抗するためにも、このサイズアップはマスト事項だったといえるだろう。
ホイールベースも2450mmから2500mmへと拡大されており、ボディサイズアップと相まって、従来から定評のあった室内の広さにさらなる磨きがかけられている。従来型は大人4人乗車時には少々窮屈な印象を受けたが、次期型ではゆったりと快適に乗ることができるようになった。広さもさることながら、形状を見直したシート、センターコンソールまわりのデザイン。さらに、視認性に優れた独立三眼式のメーターなどが採用することで、インテリアの質感もグッと高められている。コンパクトカーにありがちな安っぽさは皆無で、誰が乗っても十分に満足のいく仕上がりだといえるだろう。
クルマ好きには見逃せないスポーティモデルもラインアップ!
エンジンは、1.3リッターと1.5リッターがラインナップされる。もちろん、ホンダのお家芸であるVTECは健在。双方とも現行型に対し、1.3リッターは14馬力アップ、1.5リッターは10馬力アップを果たし、高回転域まで淀みなく回るi-VTECの特性と相まって、コンパクトカークラスでは、トップレベルと呼ぶに相応しい、軽快な走りを味わうことができるだろう。ちなみに、燃費は、パワーアップを果たしながらも、1.3リッターで24.0km/L、1.5リッターが19.4km/Lを実現している。サスペンションは、フロントがストラット、リヤがトーションビームと変更はないが、チューニングを見直すことで、快適な乗り心地を提供してくれる。ハンドリングもシャープで、ホンダらしいグイグイと"曲がる足"だ。
そしてクルマ好きに朗報が。次期型フィットにはRSと呼ばれるスポーティグレードも用意される模様なのだ。こちらは、前後に専用のエアロパーツを備え、16インチタイヤ&ホイールを装着。さらにトランスミッションもCVTだけでなく、5速MTも用意されるなど、走りを楽しみたいユーザーの期待に応えるスペックを与えられている。ホンダとしては久々登場の"ホットハッチ"と呼ぶに相応しいモデルだといえるが、実際の走りの面では、標準モデルと大きな差はないという情報も。スタイルはスポーティだが、走行性能については、あまり期待できないかもしれない。
なにはともあれ次期型は、大ヒットとなった初代の後を引き継ぎ、さらなるヒットモデルへと成長する実力は十分に秘めている。気になる発売日は10月26日あたりが濃厚と見られている。