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特集

【ライバル車 徹底比較】トヨタ マークXジオ vs ホンダ オデッセイ ザ・対決 比較試乗

(2007.12.12)
ザ・対決 トヨタ マークXジオ VS ホンダ オデッセイ
プレミアムMクラスミニバン編
トヨタ マークXジオ vs ホンダ オデッセイ

 本来、パッケージング優先となるミニバンだが、走りにこだわったモデルも存在する。まずトヨタのマークXジオ。サルーンテイストをうまく取り入れ、ゆったりとした走りが楽しめる。じつにトヨタらしいミニバンだ。それに対して、走りにこだわった先駆けというだけでなく、ミニバンブームの火付けともなったのがホンダのオデッセイ。Mクラスらしい使い勝手のよさと余裕のパッケージングに、セダンライクな走りをプラスというコンセプトは初代から現行の4代目まで不変だ。しかも現行型では、その走りにさらに磨きをかけてきた。クラスは同じながら、比較してみると、それぞれの味付けはまったく正反対。気になる燃費もオデッセイはアブソルートだけに差が。どこまで実用燃費で巻き返せるかだ。今回のライバル車比較は、トヨタとホンダの争いといってもいい。

PHOTO/和田清志 構成/近藤暁史
モデル/

ROUND1:ファーストインプレッション

トヨタ マークXジオ
トヨタ マークXジオ
マークX譲りのサルーンテイスト
ゆったりとくつろげる室内に注目

 東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「FSC」の市販版が、マークXベースのジオ。車格的にはミディアムクラスに属し、車高は1550mmと、タワーパーキングに入る使い勝手のよさも確保する。スタイル的にはフロントマスクを中心にマークXらしさをアピール。
 さらにマークXらしさという点では、「4+Free」と呼ばれる独自のパッケージングに注目だ。これは大人4人がゆったりできる1、2列シートを採用しつつ、3列目に関してはラゲッジとの使い分けを前提としたコンセプトで、用途に合わせて自在に変化させられるのが魅力だ。それだけに、1、2列目の造りには力がかなり力が入れられており、シート自体の座り心地やサイズはゆったり。さらに各スペースも余裕十分で、たとえば前後シート間の距離はクラウンも上回る。とくに2列目がキャプテンシートとなるG(他グレードはベンチシート)を選べば、まさにサルーン的な乗り味を楽しむことができる。
 エンジンについては2.4リッター直4と3.5リッターV6を用意。ミッションに関しては、V6が6速ATで、直4に関しては、燃費などの経済性も重視してCVTとなる。そしてサスペンションもマークX同様にリヤにダブルウイッシュボーンを採用するなど、しなやかな乗り味を実現している。V6に関しては、スポーティ性を高めるために、専用チューニングが施されたサスペンションを採用している。安全性については、ミリ波レーダーなどが選択可能なだけでなくS-VSCが全車に標準装備されているのはとくに注目したい。また、ミニバン初となる後席中央の3点式シートベルトも7人乗りモデルに全車標準装備。

[取材時実測燃費]
10.8km/l

[マークXジオ価格帯]
256.0〜333.0万円

ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ
"走れる"ミニバンの先駆け的存在
低床化で、余裕のパッケージング

 それまではワンボックス中心だったところへ、突如現れ、ミニバンブームの先駆けとなったのが、1994年に登場した初代オデッセイ。絶妙なパッケージングはもちろんのこと、アコードをベースにして、それまで二の次だった走りも高いレベルで確保したのがヒットの秘密だろう。それ以来、3代目となる現行型まで正常進化を続け、ホンダのみならず、日本のミニバンの代表格として君臨し続けている。現行モデルでは、センタータンクレイアウトを中心とした新型プラットホームを開発。ホンダ自慢の低床化を実施することで、立体駐車場にも入る1550mmという全高を実現しているのだが、それ以上に低重心を武器に走行性能の向上を図っているのはホンダらしい点だ。
 そしてなにより走りという点でトピックスなのが、アブソルートの存在。先代から設定はあったものの、現行型では標準グレードとはさらに差別化している。設定されているエンジンはi-VTEC搭載の2.4リッター直4のみとなるのだが、標準で160馬力なのに対して、なんとアブソルートでは200馬力を実現。これはこのクラスの日本のミニバンとしては初の200馬力達成となる。かなり硬めのローダウンサスとの組み合わせもあって、スポーツカー顔負けのソリッドな走りを堪能できる。走り好きのお父さんも大満足だろう。もちろんパッケージングはどこに座っても余裕たっぷりで、窮屈な感じは一切なし。3列シートがラゲッジフロアに収納できるのも、初代からの伝統だ。ちなみに、全高自体は低くなっているものの、低床化のおかげで先代同様の室内空間を確保されている。

[取材時実測燃費]
8.1km/l

[オデッセイ価格帯]
225.75〜323.4万円

240G(FF)
ボディサイズ(全長x全幅x全高)
4695×1785×1550mm
車両重量
1570kg
エンジンタイプ
直列4気筒DOHC
総排気量
2362cc
最高出力
163ps(120kw)/6000rpm
最大トルク
22.6kg-m(222N・m)/4000rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃費
12.8km/l
サスペンション(前/後)
ストラット/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後)
ベンチレーテッドディスク/ディスク
税込価格
286.0万円
アブソルート(FF)
ボディサイズ(全長x全幅x全高)
4770×1800×1550mm
車両重量
1640kg
エンジンタイプ
直列4気筒DOHC
総排気量
2354cc
最高出力
200ps(147kW)/6800rpm
最大トルク
23.7kg-m(232N・m)/4500rpm
ミッション
5速AT
10・15モード燃費
11.0km/l
サスペンション(前/後)
ダブルウィッシュボーン/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後)
ベンチレーテッドディスク/ディスク
税込価格
281.4万円
トヨタ マークXジオ エンジン

2.4リッター直4(写真)と3.5リッターV6の2種類をラインアップする。2.4リッターとCVTのマッチングは良好で、滑らかな走りが味わえる。

トヨタ マークXジオ 18インチホイール

350Gと240G(FF)は写真の18インチホイールが標準で、その他のグレードは16インチ仕様となる。乗り心地は16インチの方がより優れている。

ホンダ オデッセイ エンジン

アブソルートは200馬力のハイパワーエンジンを搭載する。さすがホンダのエンジンらしく、高回転まで軽快に回るのがとても印象的だ。

ホンダ オデッセイ ホイール

アブソルートは18インチのタイヤ&ホイールが標準装備。シャープでしっかり感のあるハンドリングなのはもちろん、乗り心地もまずまずだ。

トヨタ マークXジオ インパネ

マークX譲りの上質なインテリア。インパネシフトのおかげで左右のウォークスルーも容易だ。エアコンの表示部はアナログメーター風で個性的。

トヨタ マークXジオ シフトレバー

2.4リッターはCVTで、3.5リッターモデルは6速ATを搭載。CVTはもちろん6速ATも滑らかな変速が特徴だ。マニュアルモードも装備している。

ホンダ オデッセイ インパネ

マークXジオがサルーン風のインテリアなのに対し、オデッセイはスポーティな印象のデザインを採用する。ナビの画面も見やすい位置に設置される。

ホンダ オデッセイ シフトレバー

こちらもインパネシフトを採用している。マニュアルモードを使用すれば、ミニバンらしからぬスポーティな走りが味わえるのが魅力だ。

トヨタ マークXジオ フロントシート

本革シートは手触りもよく、上質な雰囲気だ。シートのサイズもたっぷりあり、ゆったりと高速クルージングを楽しむことができる。

トヨタ マークXジオ セカンドシート

7人乗り仕様もあるが、6人乗りがこのクルマ本来の姿。スペースにも余裕があり、足元や頭上の空間も十分確保されているので快適性は高い。

ホンダ オデッセイ フロントシート

スポーティな形状のシートは、体をしっかりと包み込んでくれる。アームレストも装備しているので、ゆったり走りたいときも快適だ。

ホンダ オデッセイ セカンドシート

フロントシート同様、サイドのサポートがしっかりしたシートを装備。3人乗りではあるが中央席は凹凸があり、あまり快適ではない。

トヨタ マークXジオ サードシート

サードシートのスペースは大人でも何とか座れる感じ。シートの厚みも少ないので、長距離移動は厳しいだろう。あくまでも緊急用だ。

トヨタ マークXジオ ラゲッジ

ラゲッジスペースはフル乗車時でもまずまずの容量を確保している。フロアの下にも収納があるので、使い勝手はとてもいい。

ホンダ オデッセイ サードシート

やはりこちらもサードシートはあくまでも緊急用といった感じだ。大人でも座れるが、長時間の移動はやはり厳しいものがあるのは仕方ないところ。

ホンダ オデッセイ ラゲッジ

フル乗車時のラゲッジスペースは、マークXジオよりもやや少ない印象だ。とはいえ形状もいいので、実用上はそれほど大差はない。

トヨタ マークXジオ ラゲッジ

サードシートの収納はとても簡単で、このようにトノカバーを装着することもできる。スペースは十分あるので大きな荷物も楽に積み込める。

トヨタ マークXジオ ラゲッジ

6人乗り仕様の場合、シートとアームレストの間に少し隙間ができてしまうのが気になるところ。とはいえ実用上はあまり問題にはならないだろう。

ホンダ オデッセイ ラゲッジ

タイヤハウスの張り出しがうまく処理されているので、マークXジオよりもすっきりとした印象のラゲッジ。容量も十分確保されている。

ホンダ オデッセイ ラゲッジ

セカンドシートを収納すれば広大なスペースが現われる。全高を低く抑えたパッケージングのため、上下方向のゆとりはそれほどでもない。

トヨタ マークXジオ vs ホンダ オデッセイ

どちらもパワーにゆとりがあるので、高速クルージングも余裕たっぷり。マークXジオの18インチ仕様はやや硬めの乗り味なので、快適性をより重視するなら16インチ仕様がオススメ。オデッセイはスポーティなハンドリングが印象的だ。

「トヨタ マークX ジオ」について

「ホンダ オデッセイ」について

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