達人「松下 宏」が斬る!
職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...
新ディーゼル搭載でさらなる環境性能を手に入れた!
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2007年12月の時点において、日本でディーゼル乗用車を販売しているのはメルセデス・ベンツだけだ。2006年にメルセデス・ベンツがE320CDIを発売した時点では、排気ガス規制に関して輸入車に許された1年間の猶予を利用しての発売だったが、その猶予期限が切れた今、メルセデス・ベンツは国産車と同じ基準に適合した新しいE320CDIを発売した。
といっても、特に変わったことをやったわけではないという。そもそも従来の基準で発売された仕様でも十分に高い環境性能を備えており、今回の仕様もエンジン制御のコンピューターのプログラムもわずかに変更するだけで最新規制に適合できるようになったとのことだ。
2008年には日産がエクストレイルにディーゼルエンジンを搭載すると表明しているし、ホンダや三菱、スバル、さらにはVWなども2009年から2010年にかけてディーゼル車を投入するとしているが、当面はメルセデス・ベンツだけがディーゼル車を販売していくことになる。
ロムチューンが加えられた新しいE320CDIは、実際に走らせた印象は何も変わっていない。低速域から強大なトルクを発生するのは同じだし、車外音はディーゼルであることを感じさせるが走り出してしまえばガソリン車と同じ静粛性が確保されていることなど、従来と変わらないディーゼルの良さがしっかり維持されている。
特にトルクの太さは圧倒的ともいえるもので、低速域のトルク感によってとても扱いやすいクルマという印象を受ける。高速域でのアクセルレスポンスもガソリン車以上という印象だし、距離を走るユーザーには経済合理性の面からもお勧めできるモデルだ。
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新型Eクラスのベストモデルはガソリン仕様のE300だ!
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もうひとつガソリン車のE300にも試乗した。最近、メルセデス・ベンツのほかトヨタや日産なども3.5Lエンジンを上級車クラスの中心エンジンにしようとしているかのように思えるが、3.5Lはいかにも過剰な印象。エンジンはせいぜい3.0Lくらいあれば良いだろうと思っていた。そんな状況の中でメルセデス・ベンツはEクラスに3.0Lや2.5Lエンジンを搭載してきている。
E300に試乗すると、かつてミディアムクラス(W124)の300Eに乗っていた頃のことを思い出した。大排気量エンジンにはその魅力があるとはいえ、やはり3.0Lくらいのエンジンが手頃な印象だ。かつてのミディアムクラスの時代に比べると、Eクラスの重量はざっと200kgくらい重くなっているが、今の3.0LエンジンはDOHC化されて動力性能も向上している。これくらいでちょうど良いのだ。
加速が鈍いわけでもなく、トルク不足を感じさせるわけでもない。7Gトロニックとの組み合わせでとても滑らかな走りが可能だ。このように考えると今ではE300がベストチョイスのようにも思える。
個人的には駐車場事情との関係でボディが大きくなった現行Eクラスを選ぶことをためらったが、いろいろな意味でメルセデス・ベンツを代表するモデルともいえるのがEクラスであり、普通のユーザーにとってのベストチョイスがE300だといえる。
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代表グレード |
E300 |
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) |
4850×1820×1485mm |
車両重量[kg] |
1680kg |
総排気量[cc] |
2996cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] |
231ps(170kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] |
30.6kg・m(300N・m)/2500〜5000rpm |
ミッション |
7速AT |
10・15モード燃焼[km/l] |
9.1km/l |
定員[人] |
5人 |
税込価格[万円] |
672.0万円 |
発売日 |
2007/12/3 |
レポート |
松下宏 |
写真 |
佐藤靖彦 |











