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東京オートサロン2008 時間差考察シリーズVol.1 「国産旧車チューニングはこれから発展する?」

(2008.01.27)
RB20にソレックスを付けた(!)ロッキーオートのデモカー
ハチロクにS2000のF20Cをスワップ!
オートガレージゴトウが製作したL28改3.2リッター搭載のフルチューンS30Z

オートサロン魂は旧車が継承する!

 年の初めの例しとて、幕張方面は相も変わらずの大熱狂。そう、オートサロンである。もはやラジオの交通情報でも、渋滞の原因として特定されてしまう程の事態になっているオートサロンだが、その熱狂ぶりとは裏腹に近年は過激な改造車の出展は減り、メーカーオフィシャルのチューンアップやミニバン、セダンのプチ改造が増加している。いまや過激なモディファイが進むのはコンパニ嬢ばかりで、ツライチまで攻めてきたスカート丈が、深リム20インチホイールの怪しい照りよりも衆人の注目を集めてしまうのは仕方のない事なのだろう。
 しかしこのオートサロン、元々は『エキサイティングカーショー』という名で、当時の非合法車輌を一堂に会した骨太イベントが前身なのである。谷間もフトモモも無縁。オイルとカーボンとパンチパーマが薫るド根性さが身の上で、警察との対決もやむなし、という危うさがあったのだが、近年は谷間フトモモと望遠レンズの対決に取って代わられてしまったのは個人的には残念で仕方がない。
 さて前置きが長くなったが、そんな最近のオートサロンにあって、最も"エキサイティングカー"なオイニーを今でも放ってくれているのが旧車関係のチューニングカーだ。見るからにツッパったそのカタチには、最近のチューニングカーとは一線を画すオーラがあり、ボルトオンで「ハイ出来ました」的なお手軽さも無く、イジられた旧車というのはコク深い存在感を醸し出しているのだ。

クリーンなボディが光るドラッグZ

クリーンなボディが光るドラッグZ

オートガレージゴトウが製作した、フルチューンのS30Z。L28改3.2リッターはドラッグレースを見据えたレーシングスペックだ。ボディもスポット増しでフル補強。カーボンドア(!)、FRPフェンダー等で軽量化も施す。5穴化してweldレーシングのプロスターを履いているのがニクイ!
レストアプロショップの手腕が冴え渡る美麗再生Z

レストアプロショップの手腕が冴え渡る美麗再生Z

日産旧車のレストアを得意とする、スターロード製作のS30Z。完璧なレストアを信条とするショップのデモカーだけに、ボディのクォリティの高さは抜群。徹底的に手を入れることで、日常の足として乗れるレベルにまで旧車を"再生"している。

最新技術を取り入れて進化する旧車チューニング

 毎年そんな旧車関係の出展が少なからずあるオートサロンだが、最近はボディ、エンジン共に徹底的に手を入れた「走れる旧車」が増えている。そのアプローチも色々で、往年の方法論をベースにキャブレターで大パワーを狙いつつ、ブレーキ等に今時のパーツを装着するという、いわゆる発展的に進化したチューニングカーもあれば、高年式のエンジンをスワップして快適装備も移植し、ナリは旧車だが走りは今時というコンセプトでフィニッシュした個体も増えている。この間を取って、当時のエンジンをインジェクション化して乗るという選択肢も昨今はメジャーになってきており、一昔前にあった「旧車は壊れる」、「旧車は気を遣う」というイメージを払拭する「走れる旧車」が一ジャンルを形成しつつあるのだ。
今回のオートサロンにもそうしたテイストの旧車が多数展示されており、来場者からの注目度も非常に高かった。今までは興味があっても敷居の高さを感じて、敬遠していた人も多いであろう旧車の世界だが、最新のエンジンでエアコンもパワステも効き、トラブルフリーで乗れるとなれば俄然興味が沸く人も多いだろう。そしてこういうクルマに乗る人が増えれば、オートサロンのテイストも今後どこか変わって(戻って)行くに違いない。

湾岸最速チューナーが手がけたモダン・セリカ!

湾岸最速チューナーが手がけたモダン・セリカ!

最高速ショップとして有名なトップシークレットが、その高い技術を旧車に投入した面白いデモカー。エンジンはあえてオリジナルの18R-Gのまま4連スロットル仕様にしてインジェクション化。ヘッドライトはHID、テールライトややウィンカーは全てLEDにするなど、旧車の"味"と最新の"技術"を両立させたこのバランス感覚は流石だ。
ハチロクに掟破りのVTEC!

ハチロクに掟破りのVTEC!

ハチロクにS2000のF20Cをスワップ! 230馬力の国産最強NAエンジンは、車体の軽いハチロクにはかなりのアドバンテージ。4A-Gでもチューニング次第ではかなりのパワーを狙えるが、基本設計の違う高年式エンジンを積むことでリスク無く高いパワーを入手できるのだ。
高年式エンジンをキャブで楽しむ!

高年式エンジンをキャブで楽しむ!

旧車へのエンジンスワップを盛んに行っている、ロッキーオートのデモカー。日産旧車へのRBエンジンスワップを得意としており、オートエアコンやパワステを移植して快適性を確保しつつ、フレーム補強も行って大パワーの走りを余すことなく楽しめるようにしている。この箱スカはRB20にソレックスを付けた変わった仕様で、高年式エンジン&キャブという新しい方向性を見せてくれた。
ムーンアイズも快適旧車をプロデュース

ムーンアイズも快適旧車をプロデュース

速さを追求するのではなく、旧車を普段使いする為のエンジンスワップも盛んだ。カスタムパーツで有名なムーンアイズは、オールドクラウンへのエンジンスワップをお薦めしている。このクラウンはトヨタ系の1J-Zエンジンをスワップして、快適なクルーザーに変身。エアコン、パワステも移植したその快適ドライブは、まさに旧車にとっては魅力的すぎる未開の可能性なのだ。

written by ポルノ鈴木

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