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新車試乗レポート

【フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン 試乗記】エコでパワフルな走りを実現! フォルクスワーゲン ゴルフにTSIコンフォートラインが追加された

(2008.02.12)
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン 走り

達人「松下 宏」が斬る!

フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

さらなる燃費性能を実現したTSIエンジン搭載モデルが追加!

 ゴルフにTSIエンジンを搭載した新しいモデルが追加された。ゴルフTSIコンフォートラインがそれだ。ゴルフにはすでにGT TSIというモデルがラインナップされているが、これに加えての設定となる。姉妹車のゴルフトゥーランにはTSIトレンドラインとTSIハイラインとして2種類のTSIエンジンを搭載するモデルが設定されているが、ゴルフには1機種だけの設定だったため、新たにコンフォートラインが設定されたわけ。
 従来のGT TSIには170ps(125kW)仕様のTSIエンジンが搭載されていて、極めてパワフルかつ燃費の良い走りを実現しているが、TSIコンフォートラインに搭載されるのはゴルフトゥーランTSIトレンドラインに搭載されたのと同じ140ps(103kW)仕様のTSIエンジンだ。
 現在ではさまざまな仕様のTSIエンジンがラインナップされているが、1.4LエンジンをベースにしたTSIエンジンは最初に登場したときのものと同様にスーパーチャージャーとターボチャージャーの2種類の過給器を装着している。基本仕様は共通ながら、エンジン制御のチューニングの違いによって性能の異なるTSIエンジンとしているわけ。
 パワーは170ps(125kW)と140ps(103kW)でかなりの違いがあるが、最大トルクについては24.5kg-m(240N・m)に対して22.4kg-m(220N・m)と1割弱の違いでしかない。このため実用的にはコンフォートラインのTSIエンジンでも十分という印象を与える。1.4Lの排気量とは思えない余裕の走りはGT TSIと同等くらいの印象だ。

フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン フロント
シンプルで飽きの来ないデザインが魅力。パッケージングも優れており、実用車としての使い勝手は文句なしだ。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン リヤ
テールゲートにはTSIのエンブレムが装着される。実用性を重視したグレードのためバンパー下部がブラックだが、できれば同色にして欲しい部分だ。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン 15インチホイール
15インチのアルミホイールが標準装備。タイヤは燃費はもちろん快適性や、実用車らしい操縦安定性を高いレベルでバランスさせたもの。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン フロントマスク
丸みを帯びたヘッドライトはゴルフらしさを主張している。決してスポーティではないが、とても個性的な顔つきをしている。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン リヤコンビランプ
丸をモチーフにしたリヤコンビランプは、立体的なデザイン。またレンズの透明感が高く、高級感も感じさせる。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン 1.4リッターTSIエンジン
エンジンはGT TSIと基本的には共通だが、チューニングの違いによる燃費の良さが魅力。実用上、不満のないパワーを発揮してくれる。

実用上十分なパワーと優れた操縦安定性が魅力

 ただ、元気良く走らせようと思ったときの吹き上がりやパワーフィールなどはGT TSIに比べるとやや劣るので、このあたりが選択の分かれ目になりそう。走りの良さを楽しみたいユーザーはGT TSIを選び、一般のユーザーはTSIコンフォートラインを選べば良いと思う。GT TSIよりさらに優れた燃費性能が期待できる。
 組み合わされる6速DSGのダイレクト感や変速フィールなどの良さも相変わらず。個人的にはVW-アウディ系のパワートレーンが左足ブレーキを許容しない点が不満だが、その点を除けばDSGは相当にデキの良いトランスミッションである。発進時の微低速でのわずかなショックが解消されればさらに良くなると思う。
 硬めにチューンされた足回りによるしっかりした感じの乗り味や操縦安定性の高さは心地はゴルフ系に共通のもの。ボディのしっかり感と合わせて乗っていて安心できる足回りだ。
 GT TSIはちょっと大げさにいえばGTIが要らないくらいにパワフルなエンジンなので、一般のユーザーにはTSIコンフォートラインのほうがお勧め。価格的にも実にリーズナブルな設定である。

フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン インテリア
ブラックを基調としたインテリアは、使い勝手を重視したデザイン。ナビやエアコンなどのスイッチ類も操作しやすい位置と形状だ。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン フロントシート
フロントシートはしっかりと体を包み込んでくれ、長距離ドライブも快適に楽しめる。表皮の質感も高く、クッションの硬さも絶妙だ。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン リヤシート
ヘッドクリアランスや足元のスペースも十分確保されている。視界もいいので、実際のスペース以上に広く感じられる。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン メーター
ブルーのメーターは文字盤も大きくとても見やすい。燃費やシフトポジションを表示するディスプレイも装備している。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン シフト
6速DSGはダイレクト感のある走りを実現する。変速のレスポンスの非常に早く、マニュアルモードもあるのでスポーティな走りが楽しめる。
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIコンフォートライン ラゲッジ
歴代ゴルフの美点がラゲッジの広さ。使い勝手のいい形状をしており、驚くほどたくさんの荷物を積み込むことができる。
代表グレード
TSIコンフォートライン
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4205×1760×1520mm
車両重量[kg]
1390kg
総排気量[cc]
1389cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
140ps(103kw)/5600rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
22.4kg・m(220N・m)/1500〜4000rpm
ミッション
6速DSG
10・15モード燃焼[km/l]
14.2km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
289.0万円
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦

「フォルクスワーゲン ゴルフ」について

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