2008年1月にスズキから発売されたパレットは、ありていに言うとタント対抗のモデル。軽自動車の規格の中で、どれだけ広い室内空間を作れるかに挑戦したという意味でほぼ同じコンセプトのクルマと思っていい。
軽自動車の歴史を見ると、アルトやワゴンRなどで新しいジャンルを切り開いてきたのがスズキで、ミラやムーヴによって後追いをしてきたのがダイハツという図式があったのだが、最近ではダイハツがイケイケムードになっていて、タントが軽自動車のスペース系として新しいジャンルを切り開き、スズキのパレットが後追いをする形になった。独創的なアイデアで軽自動車市場をリードしてきたスズキとしてはやや不本意な形でのパレットの投入と見ることができる。
ただ、後出しである分だけ優位に立つ部分はいろいろあり、タントのミラクルオープンドアに対して両側電動スライドドアというように特徴的な相違点が設けられているほか、装備や仕様の面で相当におごったものが用意されているのがパレットの特徴。価格的な割安感も武器になる。
ボディはトールボーイのワゴンRと1BOXワゴンのエブリイを足して2で割ったような感じ。ボンネットは持つものの小さめに抑えられており、ロングルーフが室内空間の広さを感じさせるシルエットを描いている。
外観デザインが2種類用意されるのは最近の多くの軽自動車に見られる傾向。パレットでは上級グレードにエアロパーツが装着されるほか、グリル回りのデザインに違いを持たせているが、それほど大きな違いではない。