試乗したのはV50のT-5で、2.5Lのインタークーラー付きターボエンジンとギアトロニックの5速ATというパワートレーンは標準車と共通だ。前述のように駆動方式がAWDからFFに変わっているので、この部分の違いが大きい。動力性能は230ps(169kW)/32.6kg-m(320N・m)という力強さがあり、発進時にラフにアクセルを開けるとホイールスピンを起こしながら発進していく。4輪に駆動力が伝わるAWD車との違いはこの点に感じられる。
ほかに標準車と異なるのはスポーツサスペンションが装着されていること。スプリング、ショックアブソーバー、ブッシュ類が専用のものとされるほか、スタビライザーを強化し、ストラットタワーバーも装着されている。さらに17インチタイヤを履いているので、足回りは相当に硬めになったのかと思ったら、実際にはあまり硬めの設定ではない。むしろしなやかにロールして乗り心地の良さを感じさせるくらいの味付けだった。
段差を超えるようなシーンではやや突き上げ感を感じるものの、足回りの仕様についても洗練をテーマにしたクルマらしさが感じられた。
●お勧めグレード
V50 T-5は488万円の価格設定。標準のAWD車は490万円だから2万円安くなる。これは駆動方式の違いによるものだ。2.4iで比べるとR-デザインはSEに比べて33万円高の設定だから、それなりの価格差が設定されているのは間違いない。
ただ、エアロパーツを装着し、スポーツサスペンションを組み合わせ、17インチタイヤ&ホイールを履くほか、専用のシートなどを備えることを考えると、トータルでは相当に買い得な印象になる。定価で計算したら50万円くらいは安いことになる。今の時点でボルボを買うならR-デザインが絶対のお勧めとなる。
走りの良さではT-5が魅力的ではあるが、実用的には2.4iでも十分。50万円以上の価格差があることを考えると、走り志向の強いユーザーはともかく一般のユーザーには2.4iがお勧めだ。
なお、R-デザインは3月31日までの期間限定で販売されるモデル。ボルボジャパンでは一定台数を見込みで輸入するとのことだから、4月に入ってからでも買うことはできるが、5色あるボディカラーを自由に選べるのは3月31日まで。欲しいなら早めに対応したほうが良さそうだ。