達人「こもだ きよし」が斬る!

職業:モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)、JAF交通安全委員会委員、セーフティドライビング・インストラクター・アカデミー会長、警察庁運転免許制度に関する懇談会委員、BMWドライバー・トレーニング・チーフインストラクターなど...
本格派スポーツとしての資質を備えたパーソナルクーペ
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4ドアハッチバックの1シリーズに2ドアクーペのニューモデルが加わった。基本シャシーは共通でホイールベースも同じだが、エクステリアの印象は大きく違う。1970年代にBMWの人気を高めた2002をイメージさせるものがある。
1シリーズのボディに335iの直列6気筒3リッターパラレルツインターボのエンジンを搭載する。NA4リッターエンジン相当の40.8kg-m(400Nm)という最大トルクを1300〜5000rpmという広い範囲で発揮するから強力なことは間違いない。
これは小さなボディにパワフルな大きなエンジンを搭載してスポーティな走りを実現する、という元祖BMWと呼べるコンセプトだ。
BMWとしては久しぶりの対向ピストンのブレーキキャリパーを備えるなど、本格的なスポーツカーとしても魅力溢れる。6速MTのみのラインナップである。
走り始めるまではかなりジャジャ馬なクルマだと思っていた。1シリーズのボディに4リッター相当のエンジンを搭載しているので、パワーを持て余すかと思ったからだ。
しかし現実は反対で免許取立てでも乗れるくらいドライバーに優しいクルマだった。1速にいれてゆっくりクラッチペダルを戻してくるとそのまま走りそうになる。ここでアクセルペダルをゆっくり踏み込んでいけばスムースに楽に走り出す。クラッチのつながり方はダイレクトで扱いやすく、アクセルの反応も過敏ではないのでコントロールしやすい。
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ミッションの多段化で滑らかで静かな走りを手に入れた!
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直列6気筒エンジンはどの回転数でもトルクが溢れ、高いギヤでずぼらに走ることも可能だ。でも低めのギヤでアクセルペダルを深く踏み込むとシートバックに深く押し付けられるような加速を長い時間味わえる。このトルクとパワーを使い切るにはサーキットが必要だが、軽めのボディはキビキビ走れるから間違いなく楽しい。
ワインディングロードではブレーキを緩めながらハンドルを切ってターンインしていくと、ピタッと予定ラインに乗っていく。2速に落として加速をしていくとしっかりしたリヤのグリップがそのまま大きなトラクションになり、恐ろしい加速力でビュンビュンとコーナーを立ち上がっていく。
パワーがあるのに扱いやすいアクセルやクラッチの操作系。ダイレクトでライントレースが素晴らしいハンドリング性能など、熟成された大人のスポーツカーである。
対向ピストンのブレーキ性能は踏み始めからパッドの摩擦力を感じるほど強力だ。踏み込んだところでのコントロール性もいいし、踏み込んだときのレスポンスもよい。ストロークが必要な対向ピストンのクセはない。
さらに乗り心地が良いことにも驚いた。もうランフラットタイヤだから硬いというのは言い訳でしかない。しなやかで路面の凹凸をよく吸収し、バネ上は揺れないから快適だ。
FRの小さな(といっても3ナンバーだが)ボディとパワフルなエンジンを搭載というだけで、いま少なくなったドライビングを楽しめるクルマの最右翼になれるクルマだ。
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代表グレード |
135iクーペ(6速MT) |
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) |
4370×1750×1410mm |
車両重量[kg] |
1530kg |
総排気量[cc] |
2979cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] |
306ps(225kw)/5800rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] |
40.8kg-m(400N・m)/5000rpm |
ミッション |
6速MT |
10・15モード燃焼[km/l] |
9.4km/l |
定員[人] |
4人 |
税込価格[万円] |
538.0万円 |
レポート |
菰田 潔 |
写真 |
和田清志 |










