年々改良を重ねて熟成の域に到達!
現行レガシィは2003年5月に発売され、この年の日本カー・オブ・ザ・イヤーで2代目プリウスを破ってイヤー・カーの座に輝いた実力モデルだ。今年5月には丸5年を経過して6年目に入ったが、このタイミングで改めてマイナーチェンジを実施し、魅力アップを図ってきた。
振り返ってみればレガシィは、毎年のように年次改良やマイナーチェンジ、バリエーションの拡充と整理などを行っており、何度も進化を重ねてきたクルマだ。さすがに6年目に入ってマイナーチェンジというのは特殊な例といえるが、新しいレガシィは正に完熟のレガシィといえるだろう。
このようなモデルの熟成の進め方はヨーロッパ車では良く見られるが、日本車では珍しいもの。熟成を進めるという点は高く評価できるものの、ユーザーとしては、買った後ですぐに改良されたのでは面白くないと感じる人も多いので、良い面と悪い面の両方があるといえる。
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アウトバックに2.5リッターターボエンジンを新たに搭載!
それはともかく新型レガシィではアウトバックに搭載された2.5Lターボが大きな特徴。アウトバックには従来、4気筒2.5Lと6気筒3.0Lの自然吸気エンジンだけが搭載されていたが、今回は2.5Lのターボ仕様エンジンが搭載された。パワー&トルクは265ps/35.7kg-mで、ツーリングワゴンやB4の2.0Lターボが260ps/35.0kg-m(AT車は280ps)であるのに比べるとわずかに上回っている程度の実力だ。
その意味では、あえてこのエンジンを搭載する必要がある納車かどうかという印象もあるが、ツーリングワゴンのGTスペックBと乗り比べるとこのエンジンの持つ意味が良く分かる。2.0Lターボがパワフルかつスポーティな走りを見せるのに対し、アウトバックの2.5Lターボは排気量の大きなエンジンを走らせているような余裕を感じさせるからだ。
まさにアウトバックの特徴に合致したエンジンが2.5Lターボで、ツーリングワゴンに合致したエンジンが2.0Lターボといえる。この2.5Lターボは限定的な形で導入されたクルマなので、欲しい人は早めに試乗するなどの確認をして、手を打つと良い。
自然吸気の2.5iはSOHCエンジンということもあって2.5L同士の比較では断然ターボエンジンのほうが優れており、今の時点でアウトバックを買うなら断然のお勧めがこの2.5Lターボ搭載車といえる。
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アイサイトはお勧めの安全システムだ
今回のレガシィで注目されたのはアイサイトと呼ぶ新しい運転支援システムが採用されたこと。スバルが独自に開発したCCDカメラをふたつ使うステレオカメラ方式によるもので、プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)や車線逸脱警報、ふらつき警報、AT誤発進抑制制御などの機構を備えており、なかなか良くできたシステムになっている。
国土交通省が自動運転についてはまだ認可しないこともあって、プリクラブレーキも自動的に急ブレーキをかけて障害物の手前で完全に止めることより、ドライバーにブレーキ操作を促すことに主眼を置いた仕組み。渋滞時の追従走行も、完全に停止した状態からは発進時にドライバーの操作が必要になるなど、いろいろな意味でドライバーの操作に重きを置く仕組みになっているが、それはそれで当然でもある。いずれにしてもシステムの働き具合や作動フィールなどはとても良く仕上がっていた。
ステレオカメラ方式はミリ波レーダーで判別しにくい人間を認知することにも優れており、非常に可能性の高いシステムといえる。携帯電話用カメラの発達もあって、CCDカメラの価格が安くなったため、このシステムも20万円という価格で提供されている。ほかのメーカーの追突軽減ブレーキが20数万円から30万円以上することを考えると、相当に割安なシステムといえる。それでも新車購入時に装着するかどうかで相当に迷う価格だが、できるだけ装着したほうが良いシステムであるのは間違いない。
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代表グレード |
ツーリングワゴン 2.0GT |
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) |
4680×1730×1470mm |
車両重量[kg] |
1480kg |
総排気量[cc] |
1994cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] |
260ps(191kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] |
35.0kg-m(343N・m)/2000rpm |
ミッション |
5速AT |
10・15モード燃焼[km/l] |
13.0km/l |
定員[人] |
5人 |
税込価格[万円] |
326.0万円 |
レポート |
松下宏 |
写真 |
森山良雄 |







