アーマダ
日産が北米市場向け専用に生産・販売しているフルサイズのSUV。全長は5255mmに達し、全幅も2000mmを超えているから、相当に大きなボディだ。日本に持ち込んだら相当に持て余しそうなサイズである。その分だけ外観のイメージは威風堂々といった感じになり、迫力十分の印象だ。
フレーム付きボディの基本プラットホームは大型ピックアップトラックのタイタンと同じで、搭載エンジンもタイタンに搭載されるのと同じV型8気筒5.6L。日産車らしいのはこのエンジンが32バルブのDOHCであることで、アメリカ車ならSOHCかOHVであるところをDOHC化している。動力性能も236kW/521N・mと圧倒的なもので、2.5t級のボディをグイグイと押し出していく。
ステアリングのフィールなどはやや大味な印象ながら、アメリカではこんな感じのクルマに乗る人が多いのだが、今後はガソリン高がどのように影響するか。
QX56
インフィニティブランドのモデルでは最初にQX56に試乗した。インフィニティの最上級SUVだが、これは日産ブランドのアーマダと姉妹車を成すモデル。トラックベースのフレーム付きシャシーの上に、全長が5mを超え全幅が2mを超えるかなり大柄なSUVのボディを乗せている。
搭載エンジンはV型8気筒5.6LのVK56DE型で、アーマダやタイタンに搭載されているのと同じもの。ただし、インフィニティ用はややチューニングが異なっていて、239kW/532N・mとわずかに性能が上がっている。とはいえ、走りのフィールには特に違いは感じられなかった。
駆動方式はFRとAWDの両方が設定されており、AWDはダイヤル操作によって切り換えるパートタイム式。どちらの駆動方式のモデルでも車両重量は2500kgを超える超重量級のボディを持つ。
EX35
スカイライン用のFMプラットホームを採用して作られた乗用車系のSUV。昨年12月にアメリカ市場に導入されたばかりのモデルだ。日産はアメリカ市場でインフィニティブランド向けにFX35/FX45という乗用SUVを投入してきたが、これはFXよりひと回り小さいモデルになる。今回のポルトガルには新型のFXも持ち込まれていたが、残念ながらFXに乗る機会は得られなかった。
EX35はけっこう軽快な走りを見せるモデルで、搭載エンジンもスカイライン(インフィニティG35)用と同じ最新のVQ35HR型。軽快な吹き上がりと気持ち良いパワーの伸びを身上とするエンジンで、セダンやクーペに比べるとやや重いSUVのボディを軽快に走らせることができる。
乗り心地なども乗用車感覚のもので、バランスの取れた乗り味はとても気持ち良く走らせることが可能。旧型FXがかなり硬めの足回りを採用していたのに比べると、EXは乗り心地にも優れている印象が強かった。
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職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...
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