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新車試乗レポート

【トヨタ クラウン ハイブリッド 試乗記】優れた環境性能とクラウンらしい乗り味を両立! 驚きの燃費性能を実現したクラウン ハイブリッドがついに登場!!

(2008.06.24)
トヨタ クラウン ハイブリッド エクステリア

達人「松下 宏」が斬る!

クラウン ハイブリッド 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

専用アイテムを満載してさりげなくハイブリッドらしさを演出する

トヨタ クラウン ハイブリッド 走り

 クラウンのフラッグシップモデルとなるハイブリッドが発売された。2月にクラウンの発表が行われたとき、ハイブリッドも同時に発表されていたのだが、発売はやや遅れて連休明けになっていて、試乗車が用意できたのがこのタイミングだった。
 ハイブリッドは外観からして標準のクラウンとは異なっており、専用のフロントグリルにアスリート系のエアロバンパーを装着し、ヘッドライトなども専用のものが用意されている。リヤもコンビランプにクリアカバーが採用されるなど、さりげなく違いを示すような差異が設けられている。
 運転席に乗り込んでドアを閉めると、全面液晶のファイングラフィックメーターが動き出す。そう動き出すという表現がぴったりのお迎え演出がなされるからだ。クラウンのシルエットが3方向から映し出され、さらにスターターボタンを押すとクラウンの文字が浮き上がり、メーターパネルがくるくる回りながら立ち上がってくる。これを見ただけでオーナーの満足度が高まると思う。
 このメーターパネルはナイトビューを装着したクルマでは、その表示に使われる。また走りのモードによってメーターのリング部分の色が変わるなど、いろいろな演出が施されている。またナビの一部を取り込むなど、相当に進化したメーターである。
 スターターボタンを押しても、普通はエンジンは始動しない。状況によっては始動することもあるのだが、普通の状況なら最初はエンジンを使わずにEVモードで数かに走り出すことが可能だ。深夜や早朝に出かけるときなど、周囲に迷惑をかけないで走り始めることができる。エンジンがかかっていないので周囲だけでなく、室内も相当に静かだ。
 走り出してしばらくしてエンジンがかかった後の室内も十分に静粛性は高いが、そもそもクラウンの静粛性が高いレベルにあるので、ハイブリッドの静かさが際立って優れているという印象ではない。乗り込んですぐにドアを閉じたときの遮断感も同様だ。

トヨタ クラウン ハイブリッド リヤ
エクステリアは基本的に通常モデルと共通だが、クリアタイプのリヤコンビランプなどを採用し、さりげなく差別化が図られている。
トヨタ クラウン ハイブリッド フロントマスク
専用のヘッドランプやグリルを装着し、精悍なイメージを与えてくれるフロントマスク。バンパーはアスリートと同形状のモノを採用する。
トヨタ クラウン ハイブリッド シフトレバー
ミッションはレクサス GSにも搭載されている電子制御の無段変速式。各部の改良やギヤ比の変更により約10%も燃費が向上している。
トヨタ クラウン ハイブリッド インテリア
インテリアのデザインは標準モデルと共通で、いかにもクラウンらしい高級感を感じさせるもの。質感の高さは文句なしのレベルを実現。
トヨタ クラウン ハイブリッド フロントシート
フロントシートはサイズもゆったりとしており、長距離ドライブでも快適に過ごすことができる。本革の手触りもよく、高級な印象を与えてくれる。
トヨタ クラウン ハイブリッド リヤシート
リヤシートのスペースは十分広く快適にくつろげる。電動のリクライニングはもちろん、シートヒーターも装備し居住性の高さは文句なしだ。
トヨタ クラウン ハイブリッド ラゲッジ
ハイブリッドシステムを搭載する関係で、ラゲッジスペースはやや狭くなっている。それでも実用上不満のない広さは確保されている。
トヨタ クラウン ハイブリッド メーター
全面液晶のファイングラフィックメーターを採用する。走行モードによってメーターのリング部分の色が変わるなどの演出が施されている。
トヨタ クラウン ハイブリッド メーター
スターターボタンを押すとクルマのシルエットやロゴが浮かび上がり、メーターパネルが回転しながら浮かび上がってくる。
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パワフルでスムーズな走りと優れた低燃費を実現した!

トヨタ クラウン ハイブリッド エンジン

 その気になってアクセルを踏み込めば、ハイブリッドの走りは実にパワフルなものだ。V型6気筒3.5Lエンジンの動力性能だけでも296ps(218kW)を発揮するほか、電気モーターの200ps(147kW)が加わるのだから、馬力に換算すれば500psに近い性能を持つ。システムとして発揮できる数値は異なるものの、相当な実力を持つパワートレーンであることは間違いない。
 システムそのものは先にGSに搭載されたものと同じで、FR用のハイブリッドシステムだが、ギア比を変更したほか、各部の改良を進めたこと、車両重量の違いなどによって、燃費性能はGSに比べて10%程度向上している。
 加速感については、GSが極めてダイナミックな加速感を感じさせたのに対し、クラウンハイブリッドでは少し味付けの違った滑らかな走りのフィールを実現している。電気式CVTによってどこまでも加速が伸びていく感じは同じだが、むやみにパワフルな感じではなく、良くしつけられた感じの加速感を感じさせるのだ。
 乗り心地はいかにもクラウンらしい柔らかめのもの。サスペンションがしっかり仕事をして優れた乗り心地を実現する。スポーツモードを選択すると、加減速の応答性やステアリングのギア比などとともに、ショックアブソーバーの減衰力が変わるので、乗り味もやや硬めのものになる。
 ハイブリッドの価格は600万円を超え、ナイトビューを含めたプリクラッシュセーフティシステムをオプション装着すると80万円を超えるので700万円近い価格になる。これを装着しないなら、インテリジェントパーキングアシストやクリアランスソナーをオプション装着すれば十分なので、630万円程度に収めることもできる。
 それにしても相当に高いのクルマという印象にだが、ハイブリッドの価値とさまざまな最新装備・仕様が用意されることを考えると、この価格も納得すべきものだろう。

トヨタ クラウン  ハイブリッド 3.5リッターエンジン
エンジンだけでも296psを発生するだけに、動力性能の高さには驚かされる。それていて15.8km/lの燃費を実現したのはさすがだ。
トヨタ クラウン ハイブリッド 18インチホイール
18インチのタイヤ&ホイールを標準装備する。かなりスポーティな走りが楽しめるのはもちろん、快適性や燃費性能も犠牲にはしていない。
トヨタ クラウン ハイブリッド 走り
パワフルでとても滑らかな加速感が味わえる。走りのモード切替スイッチをスポーツにすれば、走りも十分に楽しむことができるのだ。
トヨタ クラウン ハイブリッド 走り
トヨタ クラウン ハイブリッド 走り
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代表グレード
ハイブリッド
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4870×1795×1470mm
車両重量[kg]
1840kg
総排気量[cc]
3456cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
296ps(218kw)/6400rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
37.5kg・m(368N・m)/4800rpm
ミッション
電気式無段変速機
10・15モード燃焼[km/l]
15.8km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
619.0万円
レポート
松下宏
写真
和田清志
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「トヨタ クラウン ハイブリッド」について

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