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ホンダ フリード 〜話題のクルマを賢く買う方法〜

(2008.07.04)
話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
ホンダ 新型フリード

90年代の半ば以降、ミニバンの販売が好調だが、
1500ccクラスのエンジンを積んだコンパクトモデルの比率は10%以下だ。
ミニバンの大半は1800cc以上となる。
今の市場ではダウンサイジングが進行しているから、
コンパクトミニバンに力を入れる価値は大きい。
そこで設定されたのが<フリード>。
<モビリオ>の後継車種だが、内外装の質感や走行性能を向上させ、
車内で自由に移動できる機能も重視した。つまりコンパクトな本格ミニバン。
販売も好調で、発売後1か月間で1万台を受注した。
今後は他メーカーも追随し、コンパクトミニバンクラスが活性化するだろう。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所

知の巻:フリードが人気の理由

ダウンサイジングが進む今日、確実にニーズをつかむ<フリード>。
コンパクトなサイズながらも居住性を確保。
ホンダ フリード
リセールバリュー:51%〜63%

 最近の市場ではダウンサイジングが進行。<ステップワゴン>や<ストリーム>といったミニバンから、<フィット>などのコンパクトカー、さらに<ゼスト>などの軽自動車へ代替えするユーザーが増えている。
 こういった代替え事情を踏まえると、<フリード>は今後も堅調に売れることが期待される。2000ccクラスのミニバンはもはや必要ないが、年に数回、短距離を多人数で移動するユーザーに、ピッタリの機能を備えているからだ。「基本的には取りまわし性に優れ、維持費の安いコンパクトカーで十分。しかし、2列シートでは稀に困ることがある」と考えるユーザーは意外に多く、フリードは注目されるだろう。
 このような流れを踏まえ、3年後の下取査定は新車時の51〜63%と予想した。日本車の平均レベルは3年後で30〜40%だから、フリードはかなり条件が良い。決して価格の安いクルマではないが、売却する段階で、ある程度は取り戻せる。

 <フリード>は1500ccエンジンを搭載するコンパクトなミニバン。その前身となる<モビリオ>は、燃料タンクをフロントシートの下に搭載する先代<フィット>のプラットフォームを活用し、優れたスペース効率を実現した。しかしフリードは、この方式を採用していない。
 その理由は、車内の移動性を向上させるためだ。フロントシートの下に燃料タンクを搭載すると、リヤシートの床面との間に段差ができて、フロントシートからの移動が難しくなる。そこでフリードは、燃料タンクを後方に搭載する一般的な方式に改めて、移動を容易にした。
 デメリットは、燃料タンクの設置によって3列目の床が高まったこと。確かにフリードに切り換わって膝の持ち上がる座り方になったが、全長を145mm拡大し、3列目の足元空間に前後方向の余裕を与えることで、居住性の低下を抑えた。
 車内での移動に重点を置いたから、2列目がセパレートタイプになる7人乗りが主力。スライドドアを使って乗り込み、フロントシートへ移動したり、3列目にもスムーズに着座できる。ベンチシートの8人乗りも用意されるが、バリエーションが限定され、価格も2万円少々高まってしまう。
 また、フリードは<モビリオスパイク>の後継車種にも位置付けられるから、「フレックス」の名称で2列シート車も用意した。3列目を省いたことで荷室が拡大され、価格も安く抑えている。
 搭載されるエンジンはモビリオと同じく1500ccだが、買い得なG・Lパッケージも含めてVTECに発展した。最高出力は118馬力、最大トルクは14.7kg-mに達し、車両重量が1300kgに達するミニバンボディながら動力性能の不足を感じない。
 プラットフォームはフロント側はフィットと共通だが、リヤ側は新設計。走行安定性と乗り心地のバランスに優れ、走りの面でも十分に満足できる。

ホンダ フリード

SPECIFICATIONS

[代表グレード: Gエアロ Lパッケージ]
■ 全長×全幅×全高: 4215×1695×1715(mm)
■ エンジン型式:L15A型
■ 排気量:1496(cc)
■ 最大出力:118(ps)
■ 最大トルク:14.7(kg-m)
■ 定員:7(人)

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比の巻:ライバル研究

3列目シートの狭さは否めないものの、取り回しは良好な<キューブキュービック>と<シエンタ>

VS 日産 キューブキュービック

日産 キューブキュービック
リセールバリュー:36〜49%

 2列シートの<キューブ>をベースに、全長とホイールベースを各170mmずつ拡大。3列シートのミニバンに仕上げたのが<キューブキュービック>だ。それでも全長は3900mmだから、ミニバンの中では最もサイズが小さい。3列目のシートもかなり窮屈になる。その半面、運転感覚はキューブと同様で、取りまわし性が良好だ。3年後の下取査定は、新車時の36〜49%と予想される。キューブが08年にフルチェンジを受けるモデル末期車だから、キューブキュービックの人気も下降気味。そこを踏まえれば、下取査定はむしろ高い部類だろう。飽きのこないデザインのクルマだから、廃車にするまで大切に乗る手もあると思う。

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VS トヨタ シエンタ

トヨタ シエンタ
リセールバリュー:37〜55%

 <シエンタ>は<フリード>の前身となる<モビリオ>のライバル車として投入された。そこを明確に表現しているのが、薄型燃料タンクの採用だ。タンクの上下幅を徹底して小さく抑えることにより、3列目の床も低くなり、座った時に膝の持ち上がる窮屈な姿勢にならない。モビリオに似た機能が備わる。3列目のサイズはコンパクトだから、座り心地が良いとはいえないが、片手で簡単に2列目の下側に格納できる。4名乗車時には、素早くボックス状の広い荷室が得られる仕組みだ。今では人気が下降気味だが、車内は機能性に優れ、視界や取りまわし性も良い。フリードと同様、両側にスライドドアも備わる。実用性の高いクルマとあって、3年後の下取査定も37〜55%と高水準。やや雰囲気は地味だが、買い得なコンパクトミニバンといえるだろう。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

ホンダらしく、「小さくても3列目シートは使う」という隙間を狙ったクルマ作りで一歩リード!
オススメグレード
G Lパッケージ(\1,785,000)
★★★★★
オススメオプション
7インチHDD NAVIリアカメラ付(\231,000)
★★★★★
オススメボディカラー
プレミアムホワイトパール(\31,500) ★★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\2,047,500 51%〜63%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 人気の高いミニバンとコンパクトカーから生まれたのが<モビリオ>でした。ミニバンといえばある程度の大きさが必要で、そのほとんどが2000ccクラス以上という中、コンパクトながらとりあえず3列目シートまで使えるユニークさがウケて人気の高かったミニバンです。そのモビリオの後継モデルにあたるのが<フリード>で、緊急用にしか使えなかった3列目シートが常用できるよう全長と室内長を伸ばし、総合的にグレードアップして登場しました。コンパクトというには少し大きいサイズに変わりましたが、それでもミニバンとしてはコンパクトな部類に入ります。さらに小さい<シエンタ>や<キューブキュービック>より総合点ではフリードの方が上。ホンダらしい隙間を狙ったクルマ作りがおススメです。

極の巻:中古車購入には…

このクラスでは若干高めの価格設定の<フリード>。
同じ予算で、中古車なら1ランクアップの<ステップワゴン>が射程圏内に。
■ もう少しゆとりが欲しいあなたにおススメ!

ホンダ ステップワゴン G 2005年式

ホンダ ステップワゴン G 2005年式
中古車相場:
150万円 〜 200万円
(2008/6現在)

 <モビリオ>より一回り大きくなって価格も高くなった<フリード>。最も安い5人乗りのエントリークラスで163万円から最も高いグレードで225万円ほどと、1500ccクラスとしては高めの設定になっています。取り回しの良さと乗車人数を考えると魅力的なクルマですが、上位モデルの<ステップワゴン>やトヨタの<ノア/ヴォクシー>でも同程度の価格設定が存在します。もちろんこれが中古車ならさらに安く購入でき、プラスアルファのゆとりと上位モデルならではの安定感が味わえます。ステップワゴンは<オデッセイ>と共にミニバン人気を牽引して来たクルマで、ホンダらしく低床フロアの採用で車高を低めに抑えてあります。また、フリードよりも一回り大きいため、3列目シートの広さは十分確保され、日常的な使用はもとより、大きな荷物もラクに収納が可能です。価格的にもノア/ヴォクシーと比較してリーズナブルな在庫も多く、お手軽に上位モデルを購入することが可能になるなどおススメです。

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「ホンダ フリード」について

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